こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
KDDIがようやく冬休みの宿題を仕上げ、料金プランの改訂を発表しました。
20GBを格安で利用できる新ブランドは「povo」という名前で、ドコモの「ahamo」とは異なり通話定額なしで2,480円で利用可能。
1回5分までの通話が無料となる通話定額を加味すると、2,980円で利用可能です。
また、定額制の「データMAX 5G/4G LTE」は、1000円の差があった5Gと4G LTEの料金を統一し、5G基準では2,000円の値下げとなりました。
今回は、KDDIの発表を簡単にまとめていきましょう。
記事執筆時点(2021/1/13時点)での情報です。
最新の情報は、auホームページにてご確認ください。
20GBを通話定額なしで2,480円。通話定額を外出ししたKDDIの「povo」
20GBを既存ブランドと異なる新ブランドで作る流れは、3社とも協調という形です。
通話定額は外出しして、20GBを2,480円で提供

KDDI陣営は、20GBを通話定額なしで2,480円で利用可能なauのオンライン専用ブランド「povo」を立ち上げました。
NTTドコモはドコモブランド内で「ahamo」、ソフトバンクは新ブランド構想として「SoftBank on LINE」を立ち上げることを発表しています。
KDDI陣営は、もともとeSIM専用事業をKDDI Digital Lifeで構築することを2020年10月に発表していましたが、自然な流れで20GB新ブランド「povo」に繋げました。
データ使い放題 24時間が、意外と魅力かも
また、24時間ごとにデータ使い放題を申し込める「データ使い放題 24時間」(200円/24時間)を提供します。

後述するauの「使い放題MAX」と比較すると、定価ベースでは20日以上、最安価格ベースでは10日以上使い放題を楽しみたい!という方は、auの「使い放題MAX」の方がお得です。
リモートワークで家に「auひかり」などの固定回線があれば、povoでも十分かも。
他社と価格・サービスを比較すると…
povoの価格は他社よりも500円安い2,480円。
この安い分は1回5分の通話定額がオプションとして外出しされていると考えていいでしょう。
1回5分通話定額をコミにすると2,980円。アハモ・SoftBank on LINEとも並びます。
20GBプランを料金を縦軸に簡単にグラフにまとめると、以下の通り。

・ahamoは海外でもオプションなしで利用可能
・povoは24時間ごとに無制限で使えるオプション「使い放題 24時間」(24時間ごとに200円)を用意
・SoftBank on LINEはLINEの対象サービス使い放題
とそれぞれサービスを差別化しており、非常に面白い三つ巴となりました。


auも「無制限」で使えるはずの「使い放題MAX 5G/4G」提供開始。従来より定価2,000円値下げ
auの定額制プラン「データMAX 5G」は定価8,650円と比較的高い部類になっていました。
これを刷新し、「使い放題MAX」として提供開始します。定価としては5G基準で2,000円値下げとなり、6,580円。
・家族割も3人までを割引の最大額▲1,000円に、という以前の枠組みに戻すような形
・au PAYカードお支払い割でさらに▲100円の割引を追加、
という形で、最安4,650円(2年契約で4,480円)で利用可能となります。

最安価格は今までと変わりませんが、最安価格にする条件が家族3人でよくなります。
家族割プラスの分の条件が緩和された形になります。
ソフトバンクの改訂をほぼ踏襲した形です。

割引体系は上の通り。
なお、バンドル付きプランの「データMAX」各種プランは、プレスリリースには受付終了の明示がないですが、そのまま継続するのでしょうか……。


UQ mobile、割引を完全排除し「くりこしプラン」最安1,480円でひとりから利用可能に
UQ mobileはUQ家族割やギガMAX月割といった割引を完全排除した、「くりこしプラン」を開始します。

データ容量が、プランMは15GB、プランLは25GBにさらに増量され、一人でも最安1,480円で利用可能。
思い切った料金改訂ですね。ワイモバイルもこれは追従せざるを得なくなるような気がします。


3キャリアの違いは「料金」に見えないところにあり
NTTドコモとau・ソフトバンクの「無制限プラン」は、家族3人+光契約で4,480円、定価だと6,600円程度で横並びになったように見えます。
しかし、テザリングに30GBの制限のあるau・ソフトバンク(NTTドコモはテザリングに容量制限なし)や、速度制限(auは4Gエリアでそこそこ厳しい)など、料金の数字だけでは見えないところで微妙に差が生じています。
ある種、ここからが本当のキャリアの実力の差が出るところなのかもしれません。
povoとahamoなど20GBサービスのオプションの差も、ひとつ言えることでしょう。
また、5Gエリア展開が急がれる中、どのキャリアが一番堅実に設備増強していくのか、なんちゃって5Gが勝つのか、非常に面白い展開になりそうです。
コメント