こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Pixel Watchは、Googleが手掛けるはじめての”純正”Wear OSスマートウォッチ。
日本国内では「Suicaに対応した」ことが最大の関心事でもあり、今後iDやQUICPay・WAONなど他のFeliCaへの対応も期待したいところです。
ただ、Pixel Watchの一番の不安な点は、やはり電池持ちではないでしょうか。
公式情報では「最大24時間」という数値で、もともと電池持ちの短いスマートウォッチの中でさらに短い印象を受けます。
実際に様々な条件下でPixel Watchを使ってみました。
Pixel Watchの電池持ちの設定はどうすればいいのか、ケース別に考察していきたいと思います。
▼動画でもレビューしております
Google Pixel Watchを使うのに押さえておきたい、電池持ちに影響する設定
Google Pixel Watchをはじめ、Wear OSスマートウォッチやApple Watchは1回の充電で1~3日程度と、利用時間は短めな印象です。
最近はApple Watch UltraやGalaxy Watch5 Proなど大容量バッテリーを搭載したものも登場していますが、既存のスマートウォッチより重くなってしまっているものもあります。
電池持ちを何よりも第一に考えるのであれば、7日~10日程度持つ「スマートバンド」などを利用するのも手でしょう。
Pixel Watchの電池持ちは公式では「24時間程度」とされていますが、設定次第でもっと伸ばすこともできます。
まずは、電池持ちに影響する設定をご紹介していきましょう。
「傾けて画面をON」:手首検出が最もバッテリー持ちに影響する
FossilのWear OSスマートウォッチやApple Watchでも同様ではあるのですが、手首の動きを拾って画面を点灯させる「傾けて画面をON」の機能が最も電池持ちに影響します。

設定では、「ジェスチャー」>「傾けて画面をON」で設定できます。
この項目をOFFにすることで、手首検出されなくなり、電池持ちが改善されます。
「常に画面をON」:常時点灯
画面を常時点灯させると、やはりバッテリーの減りは速くなります。
Pixel Watchでは操作していない時には画面の輝度を暗くし、電池の減りを抑えるようにしています。

常時点灯設定の変更は、設定では「画面」>「常に画面をON」となります。
これをOFFにすることで、竜頭を押したとき、画面をタップしたとき(「タップで復帰」をONにしている場合)、手首検出したとき(手首検出をONにしているとき)のみ画面がつく設定となります。
(通知が来た直後数秒も画面がONになる)
「バッテリーセーバー」設定にて、手首検出と常時点灯を一度にOFFにできる
画面上から下へのフリックで出てくる電池マークをタップすると、「バッテリーセーバー」という設定項目が現れます。
「バッテリーセーバー」をONにすると、手首検出と常時点灯を一度にOFFにすることが可能です。

時と場合によって常時点灯・手首検出を使いたい、という方は「バッテリーセーバー」機能をうまく組み合わせて使うといいでしょう。
電池持ちをも左右する4つの通知モード設定
スマートウォッチも、通知の量によって電池持ちも左右されます。
通知モードでは、ワンタッチで設定を変更することができます。
各モードは、ウォッチフェイスを上から下にフリックして、少しスクロールしたボタンで設定変更可能です。

モード | 状態 |
---|---|
機内モード | スマートウォッチのすべての無線通信(Bluetooth・Wi-Fi・LTE・GPS)をOFFにする (設定後に個別で再有効化可能) |
シアターモード | 画面を一時的にオフにして、通知や着信を抑制 |
サイレントモード | 全ての通知をオフにして、着信音をミュートに カスタマイズ可能(大切な人からの着信、同一発信者による再発信、アラーム、メディアサウンドをON/OFF切替OK) |
おやすみ時間モード | アラーム、大切な人からの着信、同一発信者による再着信のみON それ以外の通知はすべてOFF |
通知をほぼシャットアウトできるのが「おやすみ時間モード」「サイレントモード」です。
最も強烈なのが「サイレントモード」ではありますが、カスタマイズ可能です。
なお、Pixelスマートフォンにも「おやすみ時間モード」がありますが、Pixel Watchの「おやすみ時間モード」とは執筆時点では連動しません。
Pixel Watchの「おやすみ時間モード」は利用タイミングごとに設定でONにする必要があります。ご注意ください。
Pixel Watchの、各設定ごとの電池持ちの変化は?
Pixel Watchの電池持ちの違いを見ていきましょう。
Pixel Watchでは電池持ちのチャート(履歴グラフ)を見れる機能がありませんので、気づいたタイミングで随時グラフに時刻・電池残量をプロットする形式で行います。
なお、特段の記述がない限りは、アクティビティを行わず、生活に必要なウォーキングやアプリの通知・睡眠検出などの機能を中心に使っています。
手首検出OFF/常時表示OFF:40時間程度
まずは、Pixel Watchの常時表示OFF・手首検出OFFをした場合の電池持ちを見てみましょう。
グラフ縦軸は電池残量、横軸は稼働時間で、6時間ごとに目盛りを打っています。
トータルで39時間50分の持ちでした。
公式発表で「24時間程度」と公表されていた電池持ちから、1.5倍以上持ってくれています。
手首検出OFF・常時表示OFFの設定のデメリットは、時刻確認する際に必ず竜頭を押す必要があるという点です。
ただ、通知などはちゃんと出てくれるため、個人的にはなかなかいい運用方法だと思います。
後述しますが、2夜の睡眠時間帯を挟んでいます。
この2夜を「おやすみ時間モード」に切り替えておけば、あと3時間ほどは運用時間が伸びていた可能性があります。