こんにちは。MATTUです。
以前のエントリーで、格安スマートフォンの選び方をご説明しました。
しかし、ドコモ回線目線で書いています。今回は、auユーザーにお勧めなスマートフォンを格安で契約する方法を考えてみます。
家族がauで、ネットもauひかりなのでなかなかauから離れられないという事情があったり、ezwebメールアドレス(~~~@ezweb.ne.jp)を変えたくない(メール通知するのが面倒)という方が多いと思います。
(特に、30~50代の方はその悩みを抱えていると思います)
それがネックでauから離れられず、家族でドコモや格安スマホに乗り換えるのをためらっている方も多いのではないかと思います。
そのような方々に向けて、具体的に格安スマホを使うとお得になるのかどうなのかを考えていきます。
まず、auユーザーが必ずチェックしたい条件を考え、次に、具体的にどれぐらい料金がお得になるのかを計算していきます。
auユーザーで必ずチェックしたい条件とは?
auユーザーは、ドコモユーザーと違い、多少複雑なので、きちんと説明していこうと思います。
cdma2000(Band BC0)に対応していること!
前回、DSDSについてご説明しましたが、改めてご説明します。
簡単に言えば、2枚の回線を同時に待ち受けられる機能です。
例えば、auの音声回線と、格安のドコモまたはauの回線を1つの端末で使うことができます。
回線契約が書き込まれている「SIMカード」を1つの端末に2枚挿すことができます。
安く抑えるためには、auでは音声だけを使い、格安回線で通信を使うのがベターです。
携帯電話の通信は、日本では3Gと4G(LTE)の2種類があります。
DSDSは、LTE+LTEで待ち受けることは、現状ではできません。LTE+3Gのみです。
片方はLTEで通信+通話を,片方は3Gで通話を待ち受けることができます。
ここで大事なのは、最近普及しているVoLTEを使用した回線は、LTEが必須であるため、必ず通信が発生します。
つまりauユーザーで、格安回線との2回線をDSDSで運用する場合は、3G通話を使用する必要があります。
通話音質はVoLTEに比べると悪いですが、3G通話を使うことになります。
auには特殊な事情がある
ドコモやソフトバンクは、3Gでは世界で普及率の高いW-CDMAという規格を用いています。
auの3Gは、普及率の低いcdma2000という規格を用いています。
4G(LTE)については、細かいことを除けば、3キャリアとも対応しています。
なので、3G通話を使用するために、端末がcdma200(Band BC0)に対応していることが必須条件です。
SIMカードが3G(cdma2000通話)に対応しているか
auは3Gとしてcdma2000に対応させるのは非常にコストがかかっています。
この事情があって、auは3Gでの通話ではなく、4G(LTE)を使用した通話(VoLTE)に順次切り替えています。
その際、3Gの通話ができるSIMカードと、VoLTEができるSIMカードに発行が分かれているのです。
最近発行しているVoLTE対応のSIMカードでは、日本では3G通話を使用することはできません。
auの3G通話に対応した端末を新しく購入し、VoLTEに対応したSIMカードを挿しても、3Gで通話することはできません。
これが、ドコモのSIMカードとの一番の大きな違いです。
3G通話に対応しているか、VoLTE通話に対応しているかの見分け方は?
DSDS端末を使うには、「3G通話に対応していること」が条件ですので、まずVoLTE通話かどうかを見分ける必要があります。
(方法1) 現在契約している端末の型番をチェック!
現在契約・使用している端末の型番が、「●●V●●」と、3桁目がVであれば、VoLTE用の端末です。
「●●L●●」と、3桁目がLの場合は、3G通話対応端末です。
また、ガラホ(4G回線対応のAndroidケータイ)は、SHF31(AQUOS K第一世代)とGRATINA 4G KYF34は3G通話対応、それ以外はVoLTE対応端末です。
それ以外のスマホ・フィーチャーフォン(3Gのみ対応の端末)は、基本的に非対応だと思ってください。
(方法2) 現在契約している端末を商品アーカイブで検索
下のリンクのau公式サイトにて、契約端末を商品アーカイブで検索すると、VoLTEに対応しているかどうかがわかります。
au VoLTEに対応していないこと、LTE通信には対応していることを確認してください。
(方法3) SIMカードを直接見て判断する
端末からSIMカードを直接取り出して、ICチップでない面を確認してください。
この図で、黒いSIMカード(〇のなかが6)であれば、3G通話用のSIMです。灰色はVoLTE通話用のSIMカードです。
それ以外の色(オレンジなど)は基本的に非対応です。
また、黒いSIMカードでも〇のなかが5のSIMカードは、一回り大きいSIMカード(microSIM)です。(上に写っているのは「nanoSIMカード」)
現在販売の主流になっている端末はほとんどnanoSIMカードでの対応になっているので、非対応になります。。。
g07+のCDMA2000はauの3G SIMを含み、GRANTINAのおまじない(PRL更新)も不要なので、それをご存知の方と、単なるauガラケーユーザー方の両方がターゲットです。大阪地区での接続も確認済みです。逆にau LTEには非対応ですのでお間違いないようお願いします。
— covia/株式会社コヴィア (@covia_net) March 30, 2017
製造元であるcoviaの公式twitterでもこう述べられています。
[2017/4/19追記]au ICカード Ver.001には非対応のようです。
g07+は、au ICカード ver.001には対応しておりません。これは2003年から配布が始まり10年ほど前にver.002に切り替わったau 3Gの初代のSIM(フルサイズ)であり、対応の意欲はあるのですが、入手が極めて困難なため、非対応とさせていただいております。
— covia/株式会社コヴィア (@covia_net) April 19, 2017
SIM自身もフルサイズであり、経年による劣化も進んでいると思われますので、auショップ等にてSIMの交換をお願いします。
アンテナピクト表示が1Xなのは、auのCDMA2000が、CDMA 1X WINと呼称されていたため(現在はau 3G)、この表示とさせていただいております。— covia/株式会社コヴィア (@covia_net) April 19, 2017
ver.001以外のSIMには対応、とのこと。すごいですね。
VoLTE通話対応のSIMカードと、LTE通信非対応のSIMカードは、端末購入後SIMカードを交換しよう!
黒いSIMカードでない場合は、問答無用で通話専用としては使えませんので、SIMカードを交換してもらいにauショップに突撃しましょう。
手数料として3000円かかります。
また、黒いSIMカードでも上に記した通り一回り大きいmicroSIMカードをお持ちの方は、購入した端末に入らない可能性が非常に高いです。
自己責任でSIMカッターを使ってSIMカードを切ってみるか、auショップに突撃しましょう(この場合は手数料2000円です)。
詳細は下に書いてあります。
詳しくは、下の記事に書きましたので、ご参照ください。

格安スマホにすると、どれぐらいお得になるの?
私の親の実例をあげます。
・地図をよく見るので、絶対スマホでないとダメ。(ガラホは考えられない)
・メールアドレスは変えたくない
と言っています。
通話用SIMをauの3G通話SIM(黒いSIM)に、通信用SIMを格安スマホのSIMにさすことにします。
今回は、メインのauで毎月割が切れた後のことを考えることとします。
[条件]
電話はそれほどしない(家族以外は、1分程度の通話を月に10回すると仮定)
パケット通信使用量は2~3GB程度(余裕を見てもそれぐらい)
格安SIMの契約を行わない場合
表の左側は、格安SIM契約を行わずに条件に当てはまる最小金額で構成した場合。カケホライトにし、データ定額3(3GB)を契約します。
また、毎月割が切れるのに合わせ、スマートパスも解約すると仮定。
合計は6101円/月となります。
格安SIMの契約を行う場合
表の右側は、格安SIM契約を楽天モバイル
電話はLTEプランS(無料通話分つき)のプランにして998円に抑えています。通話料を考慮してもカケホライトより安い。
ezwebメールのメールアドレスは存続希望だったので、LTE NET(ISP)は継続しますが、パケットパックは完全に解約します。
(auのメールはIMAP受信・SMTP送信可能なので、メーラーに設定すればauデータ回線でなくても使用可能なのです)
楽天モバイル
合計は、2回線併せて3050円/月となります。
※LTEプランSはSHF31の専用プランのため、持ち込み機種変更が必要
詳しくは、下の記事に書きましたので、ご参照ください。

格安SIMの契約をするほうが、月3051円お得!
6101円-3050円=3051円となります。
2年間(24ヶ月)に換算すると、73,224円です。いい機種が一台買えますね。
ちなみに。。。auで機種変更を前提に考える場合
機種変更を考える場合、機種変更の相場は安くて、機種価格と毎月割の差額で実質2万円程度です。
クーポンとポイントを駆使すれば、人によっては実質0円でできるかな、どうかなという感じです。
さらに、auスマートパスに申し込まなければ毎月割が目減りしてしまうため、上で提示した①の金額以下で維持することは難しいと考えたほうがいいと思います。
電話をそんなにしない人のほうが得になる!
みなさんが忘れかけているLTEプランですが、通信を完全に排除することによって、安く維持できる一つの強力なツールになるのです。
ただし、通信もau回線で行う前提で考える場合、LTEフラット以外に選択肢がないので、維持費は一気に跳ね上がります。通信を排除することで、LTEプランを選択できるようにするのです。
まとめると…
長くなりましたので、まとめます。
VoLTE通話ではなく、3G(cdma2000)を使った通話ができる端末を選ぶこと。
au側のSIMは、3G通話対応の黒い⑥のnanoSIMを用意すること
※手元のSIMが異なれば、端末購入後auショップで取り換えてもらうこと
通話をあまりしない人で2年間で最大73000円程度、結構電話する人でも58,000円程度、お得になる
選ぶデータパックの量や通話時間にも依りますので一概には言えませんが、毎月割期間終了後引き続きその機種を使うよりはお得に使えます。
では、auの3G通話に対応する機種ってあるの?
という質問にぶつかると思います。
なかなかないんですよ…
次の記事で、紹介しようと思います。次回をお楽しみに!

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