こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
SONYの大注目な動画カメラ「VLOGCAM ZV-1」を2週間使ってみています。
編集動画としての使い心地は、他のYouTuberやブロガーがたくさんレビューしていますが、私は週数回YouTube Liveを行っている身として、この動画カメラ「VLOGCAM ZV-1」の生放送・生配信での使い心地をすごく気にしていました。
今回は、VLOGCAM ZV-1を生配信で使うときの使い心地・注意点をまとめておきたいと思います。
動画撮影に特化した「VLOGCAM ZV-1」の特徴まとめ
VLOGCAM ZV-1は動画撮影に特化した動画制作・YouTuber向けのカメラです。
フォルムはコンパクトデジタルカメラですが、動画撮影向けにいろいろ機能が凝縮されています。
自撮り・自録りに最適なバリアングル液晶・録画ボタン・ランプ
Vlog・YouTube撮影には自分の顔にレンズを向けて、背景と一緒に自分を映すことも多いですよね。
似たフォルムのRX100とは異なり、動画撮影に特化して改良が加えられています。
バリアングル液晶で収録時の自分の顔が見やすく
VLOGCAM ZV-1にはバリアングル液晶が搭載されています。
自分の顔が見やすく、ちょっと角度を変えて撮影という場合でも使いやすいですね。
シャッターボタンの隣に録画ボタン、レンズの隣に録画ランプ
シャッターボタンの隣に録画ボタンが搭載されています。
自撮りで録画する際には押しやすいかも。
レンズの左上に録画ランプが搭載されています。
録画メインでも使いやすいように、レイアウトが変更されています。
一番の目玉は「マイク音質」の大改良
VLOGCAM ZV-1の一番の目玉は、個人的には「マイク」だと思っています。
上面の面積を割いて、3方向の至高性に対応したマイクを搭載。
ウインドスクリーンも付属されており、外での収録も風をシャットアウトしてくれますね。
とくにウインドスクリーンは優秀。
完全に風を消し、声だけを高感度で拾ってくれます。
上部のON/OFFボタンとMODEボタンは入れ替えてほしかったですね…
ウインドスクリーンが邪魔して電源ボタンが見えません…
モードボタンなんて動画撮影ではあまり使わないので、入れ替えてほしかったですね……。
瞳AFに商品レビュー設定・背景ボケ効果まで、細かい作りこみと「顔の撮影」に最適化
VLOGCAM ZV-1はαシリーズ向けに開発されたリアルタイム瞳AFにも対応し、録画中もずっと瞳を認識します。
少し暗い環境でも、ちゃんと顔が明るく露出を補正してくれるのはさすがですね。
商品レビュー設定は瞳AF機能をワンタッチでOFFにして、レンズに近い商品に焦点を当てる機能です。
今までボタン一つで瞳AF機能をON/OFFできる機能はなかったという点でも快適でしょう。
商品レビュー設定がONになっている間は手振れ補正が効かないので、三脚やグリップに固定しておく方がいいでしょう。
また、ワンタッチで背景ボケをくっきり⇔ボケの切り替えが可能。
ぼかしたいところと背景をちゃんと見せたいところ、シーンによってワンタッチで切り替えられるのはうれしいですね。
VLOGCAM ZV-1は動画「撮影」には特化しているけど…動画生配信にはふさわしい?
VLOGCAM ZV-1は、前節の通り動画撮影に非常に特化しています。
これはこれで本当にふさわしいと思います。
今回私MATTUがVLOGCAM ZV-1を購入したのは、手ごろな価格で高画質・高音質な動画生配信ができるかもしれない、と感じたからです。
小さくて持ち運びも便利なので、外出先からの動画配信も便利にできるのでは?
ということで、使ってみて感じたことをまとめます。
生配信で利用しているカメラ
生配信で利用しているカメラは、次の3つ。
Panasonic デジタルビデオカメラ HC-VX1M
パナソニックが発売している「ハンディ―カム」タイプのデジタルビデオカメラHC-VX1Mを今までメインに使っていました。
ハンディカムタイプのデジタルビデオカメラは、ソニーに引き続き2機種目。
ソニーのハンディーカムはHDMI出力端子が壊れたのと、画質があまり良くないと感じたため、パナソニックのビデオカメラに変えました。
4K対応で10万円程度、このタイプは電池のスタミナもそこそこ持ち、長時間撮影・HDMI出力での生放送配信に使っても熱暴走で落ちることもないので購入してみました。
このカメラの最大の欠点は、映像が暗いこと。
録画モードと写真撮影モードを切り替えることができますが、写真撮影モードのほうがまだ明るく撮れます。
でも、暗い。
暗くてなかなか撮影時に調整できず、画質悪く感じるのが最大の欠点かと思います。
※HC-VX1Mと現行機種のHC-VX2Mは、ほとんど差がありません。
Panasonic LUMIX G9 Pro
収録動画では主に主力として使っているのですが、生配信ではサブとして使っているのがLUMIX G9 Proです。
圧倒的に高画質。レンズもLEICAブランドですし、きれいな映像を録画できます。
LUMIX G9 Proを生配信でサブに使っている理由は、HDMI出力を長時間続けると、熱暴走で出力停止するため。
LUMIX G9 Proは静止画撮影用のカメラです。排熱構造はしっかりしていない模様。
そのため、短時間なら非常にきれいに撮れますが、長時間の動画撮影・出力は不向きです。
その日の気温などにもよりますが、1時間弱でHDMIライブビュー映像出力を停止します。
ホントに高画質で長時間撮影したいなら、LUMIX GH5sやLUMIX S1シリーズを使ったほうがいいのかもしれません。
ただ、かなり価格が高く、気軽に手を出せないのは難点。
Sony VLOGCAM ZV-1
SonyのVLOGCAM ZV-1は10万円を切る比較的リーズナブルな価格のわりに、結構完成度が高そうな感じがしています。
では、触った感じをお話ししていきましょう。
VLOGCAM ZV-1の画質
私のチャンネルでもZV-1で動画撮影もしていますが、かなりきれいに撮れています。
少なくとも、生配信で利用しているハンディ―カムHX-VX1Mよりは圧倒的に画質がいいです。
LUMIX G9 Proと比較すると…利用シーンに応じて変わってくるでしょうが、かなりいい勝負だと思います。
VLOGCAM ZV-1の画角の問題はよく言われると思います。
特に、手振れ補正をアクティブにすると、画角がかなり狭くなります。
ただ、ライブ配信の場合はほとんど屋内で据え置き、という形になると思うので、三脚で固定して配信する場合はあまり問題ないと思います。
カメラを遠目に配置しても問題ないと思いますし……。
音質は…屋外なら自撮り用途ならほぼ文句なし。屋内は残響音気になるかな…
VLOGCAM ZV-1の音質は、屋外ならまず問題なさそう。
自撮り側の、レンズ側の音のほうがよく拾うので、自分が映像に出ない場合は音量ボリュームを調整するなり外部マイクを使うなりした方がいいかもしれないです。
一方、屋内の場合は、特に部屋が狭いと残響音が気になると思います。
上の動画でも11分以降は部屋の中で、VLOGCAM ZV-1のマイクのみで撮っていますが、ちょっと気になっちゃうかなぁ……。
外出先で最小装備でやる分には問題ないとは思うのですが、気になる方はピンマイクとか他のマイクを使うといいかもしれません。
商品レビュー設定は「録画時」のみ有効
生配信するときにカメラ側で録画している方は、特に問題ないと思いますが…
YouTube Liveで生配信するとき、私はPCソフト(OBS側)のみで録画することが多いです。
(データ容量食う、録画すると端末の熱が不安、画面切り替えまでHDMIスイッチャーで行えば編集も楽)
ただ、PC側のみで録画し、カメラ側で録画しない場合だと、VLOGCAM ZV-1では「商品レビュー設定」をONにしても、うまく使えません。
録画状態のみ、商品レビュー設定でのフォーカス切り替えが行えます。
生放送で商品レビューすること多いので、録画しないとフォーカス切り替えできないのはちょっときついですよね…
頻繁に商品レビュー設定を使いたい方は、商品レビュー設定をグリップの「C1」設定に割り当てておけば、商品レビュー設定の「入/切」の切り替えの際にフォーカスも変わるので便利ですね。
(カメラ本体側で録画しない状態で)長時間HDMIライブビュー出力可能
VLOGCAM ZV-1にはmicroHDMI端子がついており、そこから外部にカメラ映像をライブビュー出力できます。
ATEM miniやVR-1HDなどライブストリーミングスイッチャーにHDMIで接続して、カメラを切り替えながら配信することができます。
気になるのが、どれぐらい長時間配信できるか、ですが…
とりあえず配信テストしてみたら、8時間ぐらいは耐久してくれました。
カメラ側で録画していない状態ではありますが、生配信用のカメラとしては非常に安心して使えるかも。
なお、USB経由でも7月以降にUSBカメラとして利用可能になります。
USBカメラであれば、ZOOMとかWebカメラ配信でも使えます。HDMIスイッチャーでスイッチングして使いたい方は、従来通りHDMIライブビュー出力が必要になります……。
生配信で使うカメラとしては……、かなりいいかも!?
VLOGCAM ZV-1は、生配信で使うカメラとしてはかなりいいカメラかと思います。
非常にバランスがよく、これが10万円で購入できるカメラだといいかもしれません。
また、小さくて持ち運びも便利。
三脚や運台を選ばず、どこでも自由に固定できるのはかなりいいと思います。
グリップのリモコンと一緒に使えば、商品レビューや拡大・縮小も簡単にできるのは便利ですね。
YouTubeで生配信を検討されている方には、おすすめです。ぜひ使ってみてくださいね!