こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Sonyのスマートウォッチ wena 3を発売日に入手後、2週間使ってみました。
スマートウォッチは一般に2日ぐらい電池持ちすればいい方ですが、wena 3は約2週間程度も長続きしました。
SuicaやiDなど、おサイフケータイ機能を使ったり、スマートキーQrio Lockを使う上では非常に心強い機能です。
一方、wena 3を利用しているユーザーから多い意見は「アクティビティログがおかしい」「特に睡眠ログがおかしい」という声。
実際どうか?2週間、Apple Watch Series 6にドッキングして両方で電池持ち・活動ログを計測してみましたので、比較検証してみます。
wena 3は「12日半」と、驚異の電池持ち。Suica・iDなど電子マネー使うには強い味方!!
まずは、wena 3の電池持ちや電子マネー、通知関係を2週間使ってきたレビューをしていきます。
wena 3の電池持ちに驚愕
wena 3の電池持ちをApple Watch Series 6と比較していきます。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-93-1024x577.png)
縦軸はバッテリー残量、横軸は日付で、1日数回バッテリー残量を記録しておりました。
青い点と線はApple Watch Series 6のバッテリー推移、オレンジ色の点と薄い線はwena 3のバッテリー推移となっています。
wena 3のバッテリー推移については、濃いオレンジの線で近似直線を描いています。
若干の浮き沈みはありますが、大体直線状に電池が減っています。
wena 3の電池持ちは、フル充電後の利用で大体「12日半」利用できました。
利用している機能は活動ログと通知(LINE・Twitter・電話で1日平均50件程度)、Qrio Lockの解錠(1日数回)ぐらいです。
電池残量を心配せず、2週間弱の長期間「Suica」で乗り降りできる
2週間弱の間、Apple Watchでは7回充電していますが、wena 3では一度も充電せずに利用し続けることができました。
旅行先・外出先でも、充電器を持たずに2週間弱使えるので、特にSuicaやiDなどの電子マネーを「電池持ちの心配なく」使えるのは非常に大きいです。
Apple Watchは1回の充電で2日ちょっと。
Apple WatchやiPhone X以前のApple Payでは、端末の電池が切れるとSuicaが使えなくなります。
意外とひやひやすることが多いのは事実。
そうした心配なく、余裕で使えるのはwena 3の強みかもしれません。
電池残量10%で、通知が出る!それ以外はアプリでの確認のみ
wena 3はリアルタイムに残り〇%と、wena 3本体で数字を確認することはできません。
残り10%に到達したときのみ、本体に大きく通知が現れます。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/20201209_160144-1024x768.jpg)
それ以外は、右上の小さい電池マークでチェックするか、wena 3アプリで残量を確認する必要があります。
スマートウォッチの電池残量って結構気になるんですよね…ドキドキします。
Google PayやApple Payのように、カードスキャンで簡単にiD・QUICPayを設定できないのはつらい
開封レビューでも触れましたが、Suica以外の電子マネーはiPhoneの「おサイフリンク」アプリで初期設定が必要です。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-79-2.jpg)
さらに、iDやQUICPayは、Apple PayやGoogle Payではクレジットカードの番号などをカメラでスキャンして手続きするとほぼ自動的に登録することができました。
「おサイフリンク」アプリでの設定は旧来のiDやQUICPayと同様で、対応カードのみ、特にiDでは専用の「アクセスコード」が必要です。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-102.jpg)
私はANA VISAカードをメインにしているので、三井住友カード iD(携帯)のアクセスコードを再発行してもらいました。
コード自体は郵送されますが、電話で再発行依頼後翌日の17時以降であればインターネットで照会できます。
もう少し簡単にカード登録ができる仕組みがあればいいのに…とは思いますが、最近この仕組みを使っているのはもうwena 3ぐらいですよね。
Androidスマホの「QUICPayモバイル」はJCBなどカード会社側が徐々にサービス終了し、Google Payに統合され使えるカードが少なくなりますし(QUICPayがスマホで使えなくなるわけではないです)。
このあたり、次期wena 4では何とかしてくれることを非常に期待しています。
通知が来ないことは、ほぼなかった
私は、AndroidスマホのGalaxy Z Fold2とwena 3をペアリングし、通知を受けていました。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-102-1.jpg)
日によって上下はありますが、大体1日に50件程度。
通知が来なくてイラっとする、ということは特にありませんでした。
スマホからの通知と、wena 3の活動ログをスマホで取得は別のようで、通知は自動出来るのですが活動ログはwena 3アプリで更新ボタンなど押す必要があります。
この活動ログの更新やSuicaチャージ画面に遷移しないことがたまにありました。
wena 3側の再起動をすれば治ったので、定期的に再起動はした方がいいのかもしれません……。
wena 3の活動ログの精度は!?Apple Watch Series 6と比較
wena 3の活動ログは、精度がいまいち、というSNSの口コミも見受けられました。
ということで、活動ログがどれぐらいの精度か、Apple Watch Series 6と比較してみます。
なお、wena 3とApple Watch Series 6はドッキングした状態で使っています。
ドッキングの方法については、開封レビューのほうでふれております。
心拍数の精度は結構よさそう
まずは、心拍数の精度です。
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今回のwena 3の売りの一つとして、「デュアル光学式心拍センサー」の搭載をあげていることもあり、精度は結構よさそう。
Apple watchでは心拍数でノイズと思われる謎のピークがある時間帯(上図の例では13時ごろ)も、wena 3では除去できているように見えます。
その他の日も大体似たようなグラフの形になっていて、比較的心拍数の精度は良さそうな気がします。
(データが多いので、動画内でざっと紹介しています。下の動画再生で該当箇所から再生できます)
歩数を比較…
続いては、歩数を比較してみます。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-95-1024x574.png)
オレンジがwena 3、青がApple Watch Series 6です。
wena 3のほうが全体的にログの取り逃しがあるのかはわかりませんが、低くなりました。
集計した13日間を平均すると、Apple Watchを100%とした場合、wena 3は67%程度。
3分の1程度の計測差がありました。なかなかズレが激しいです。
肌感覚としては、Apple Watchのほうが合っている気がしています。
睡眠時間を比較。ちゃんと取れていない日もあり…
続いては、Twitterでも「うまく同期できない」と話題になっていた、睡眠時間を比較します。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-96-1024x576.png)
基本的には毎日何も意識せずに、時計を装着した状態で寝ています。
wena 3とドッキングしていたApple Watchがちゃんとログ計測できています。
wena 3アプリの同期タイミングによりうまく睡眠時間が同期できなかった場合も、翌日のログと一緒に同期できた例もありました。
例えば、11/30のデータは11/30中には同期できていなかったのですが、12/1に同期したら一緒に11/30のデータも同期できました。
ただ、12/6と12/10のデータについては同期できませんでした。
睡眠時間の精度比較ですが、「睡眠時間」については、まあまあいい感じでしょうか。
12/3(12/2~3の睡眠)は大きく外れていますが、これはApple Watchのほうが正しいはずです。
それ以外にも数日ずれているものがありますが、あっている日も多そう。
しかし、睡眠の質については、多くのログで「Awake(起きている状態)」と判定されることが多かったです。
![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/Screenshot_20201211-150624_wena-3-820x1024.jpg)
例えばこの日、確かに就寝時刻は遅かったのですが、就寝中こんなに起きていません。
REMとAwakeの判別があまりついていないのかなぁと思ったりします…
グラフについても、もうちょっと寝てるのに横軸の表示が足りない日もあり、表示方法がおかしかったり、睡眠判定がちゃんとできていない日もあったり……。
ソフトウェアアップデートを期待しています。
ストレスレベルや、体のエネルギー残量は?面白いけど…
ストレスレベルや体のエネルギー残量などを確認できる機能も搭載されています。
機能としては、こうやって可視化できると面白いとは思います。
ただ、睡眠時間や歩数のログの精度がよくない状況では、こんなはずでは…という日も多いです。
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![](https://www.sunmattu.net/wp-content/uploads/image-101.png)
グラフは水色の線グラフが体のエネルギー残量、棒グラフがストレスレベルでオレンジ色がストレス状態・青が回復状態となっています。
1例目は就寝時にきちんと体力が回復し、日中の活動期に体力が消耗していくという「理想的な一日」でした。
一方2例目は、就寝前の時点で体のバッテリーは0に近いのですが、就寝中も就寝判定がされず(「寝ている」というステータスではなく「安静状態」)その後もズルズルといっています。
活動状態がきちんと判定された状態であれば参考にできると思うので、ここは改善していただけると嬉しいなぁと思います。
「wena 3」の電池持ちがすごく、通知、Suica、Qrio Lock解錠での使用は使いやすい!活動ログは精度向上に期待
電池持ちは2週間弱、と長期間充電なく使い続けられるのは、「wena 3」の大きなメリットです。
登録アプリや使い方によって通知の数や電池持ちに変動はあると思いますが、使いやすいですね。
一方で、活動ログについては、心拍数の精度は高いものの、睡眠や歩数・ストレスレベルなどは精度が高いとはいえなさそうです。
Apple WatchやFossilなどのWear OS by Google搭載ウォッチなど、もうちょっと精度が高いスマートウォッチを併用するというのも手なのかもしれません。
私はiPhoneとAndroidを2台持ちで利用しているので、Apple WatchとiPhoneを、wena 3とAndroidをそれぞれ紐づけて使っています。
・健康系の活動ログやwena 3で設定できないkyash(QUICPay)の決済はApple Watchで、
・Suica・iDの決済や通知、Qrio Lockの解錠はwena 3で
利用しています。
私は、LINEをAndroidで利用していること、Android・iPhoneの両方とも電話の発着信に利用していることから、通知をApple Watchに一本化できないという事情があります。
スマートウォッチを2つつけてた時期もあったのですが、非常に面倒でした。
Apple Watchとドッキングしたwena 3でほぼ完結できるのは非常に大きいですね。
wena 3は普通の時計ともドッキングできるのは非常に魅力です。
もし「スマートウォッチに機能を凝縮させたい」という望みがあるなら、Apple Watchなどの他のスマートウォッチとドッキングすると、より便利に使えると思いますよ!
コメント
半年以上前の記事にコメントするのもなんですが、電池残量、ホーム画面の右上端の電池マークをタップするといつでも電池残量表示の画面に遷移しますよ。
当方も近々Apple Watchとの合体をするつもりなのですが、FeliCaの混線具合はいかがですか?
AWでSuica、wenaでEdyを利用したいのですが、改札通るときに2枚重ね判定をされると困るなぁと思っております。
ありがとうございます。後で追記しておきます!
FeliCaは、混線したことはないですね…
一応wenaでSuicaとEdy、iD、Apple WatchでQUICPayを使っていますが、エラー起きたことはないです。