こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
桑田佳祐のニューアルバム「がらくた」が8/23に発売になりました。
恒例の「フラゲ」できましたので、早速聴いてみましたよ!
「がらくた」開封の儀!
では、「がらくた」の開封の儀です。
初回限定盤Aを買ったのですが、かわいいクリアファイルもついてきました。
モノはこちら。
裏側はこんな感じ。3冊組です。
本編のCDより、Bonus DiscのBlu-ray Discのほうがしっかりしたパッケージというのが面白い…w
「エッセー」付きの歌詞カードは、文庫本風です。「波乗文庫」となっています。
気になる曲のレビュー
気になる曲をピックアップしてレビューします。
※シングル盤収録曲も、微妙にアレンジが変わっていたりします。
(CDにもAlbum Versionと記載あり)
聴き比べるのもいいと思いますよ!
過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)
1曲目を飾るのは、ロックンロールにポップスをちょっと融合したようなこの曲。
うわ!「音楽寅さんの再来だ!」と思いましたよ。
なんか、久しぶりにロックっぽい曲を聞いた感じ。
西洋の香りがぷんぷんに感じます。
最近の桑田佳祐の楽曲が、歌謡曲にシフトしているから、でしょうか。
若い広場
この5年ぐらいの桑田佳祐の楽曲は、「歌謡曲」に非常にフォーカスされていたように感じます。
『若い広場』はその集大成の曲、のようにも思います。
曲の構成も、大サビで大団円になるかと思いきや、またそのあとにも続いていくっていう…
不思議な構図です。
この曲はNHKの朝ドラ「ひよっこ」の主題歌でもありますが、朝ドラのオープニング映像もすごいですよね。
上手く昔の家電など懐かしのグッズを使いながら、上手に昭和の街並みを表現しているのはさすがです。
ほととぎす[杜鵑草]
この曲は、隠れた名曲なのではないかと思います。
私は、買ったCDを聴くときは、まず歌詞カードを見ず、まっさらな状態で、特に歌詞を聞こうとせずメロディーを感じるがままに受け取るところから始めます。
なんですが、なんでしょう。この曲、歌詞が気になってしょうがない。
バラードなんですが、どういう気持ちでこの曲を作ったのか、知りたくてしょうがないほどに気になるのです。
直感で。
同封されている『がらくた本』(波乗文庫)の、この曲に関するエッセイから引用します。
苦しいばっかりじゃ人間生きてられないから、我々はどこかで「悲しみ」に落とし前をつけ、「辛さ」と縁を切るために映画や音楽にすがりつき(宗教やドラッグってのもあるけど)、泣き喚(わめ)いたり大声で歌いたくなるんだろう。
胸倉掴まれました。そうですね。苦しみをどこかで紛らわせるんですよね。
苦しみや辛さをうまく紛らわせられる人がうらやましい。
この曲は、テーマとしては恋叶わなかった女性との思いをはせながら、しかし単に悲しいだけではなく、未来志向なんです。
歌詞の最後には、
星の瞬きより儚い人生(いのち)と
君と出会って覚えた
砂の粒より小さな運命(さだめ)忍んで
繋ぎ合った手を離して
振り向かないで 未来へ
見つめ合った日は帰らず
とあります。「振り向かないで 未来へ」なんです。
未来志向なんです。悲しいことがあっても、最後は、やけにならない。
バラードって、ああ、また恋愛歌ってらーって、私は結構敬遠しがちなのですが…
バラードの裏にあるメッセージを読み取れると、非常に腑に落ちます。
直感が直観に変わるとき、ですね。
深読みのし過ぎ?
オアシスと果樹園
『オアシスと果樹園』はJTBのCMテーマ曲です。
なんだろう、『愛のプレリュード』やサザンの『はっぴいえんど』も、旅行系のCMテーマ曲でしたけど、このココロオドル感じで好きです。
この曲のギターソロの後のピアノソロと笛(のエフェクトかな?)、ピンポイントだけどかっこいいなぁと思います。
(上の動画の4:00ぐらいのところ)
こういうメロディアスな旋律を作れるようになりたいなぁ。
Yin Yang
2013年の1~3月、フジテレビ系の連続ドラマ『最高の離婚』のテーマ曲です。
その時期は、修士論文執筆・発表の真っ最中でしたから(汗)、2月中旬ぐらいまでは撮りだめ、後で食い入るように見てました。
あの主役4人のテンポの良さ、さすがだよなぁ。坂元裕二の作品は、ほんとに間の取り方が上手い。
今年(2017年)の1~3月期TBS系の『カルテット』も、非常に面白かったです。一発で、「あ、この間は坂元裕二だ」ってわかりました。
ああ、それちゃった。
この曲も、チョイワルおやじ、桑田ワールド全開ですね。
どちらかというと歌謡曲ワールドですが、そんな古い感じはしないですよね。
「エロ」の言葉遊びが半端ないです。
個人的には、Yin Yangと一緒にシングルカットされた『涙をぶっとばせ!!』も一緒に入れてほしかったなぁ。
この曲も最高です。
ドコモのCM曲だったんですが、修論に追われている時期の私への応援歌でした。
2012年の年末ライブに行ったとき、めっちゃ感動したのを覚えています。
ヨシ子さん/大河の一滴/愛のプレリュード/百万本の赤い薔薇
『ヨシ子さん』に収録されていた曲については、下のエントリーをご覧ください。
上のエントリーでは、14年前(!?)に出た『東京』のリメイク版についても、あつ~く解説しています。
是非読んでみてください!
『百万本の赤い薔薇』がメインテーマだった、フジテレビの「ユアタイム」、終わっちゃうんですね。
ちょっと残念…夜更かしした時はよく見てました。
市川紗椰の、はかなげな笑顔に何度勇気をもらったことか…
オタクな市川紗椰を見るのも好きですが…
それにしても、『百万本の赤い薔薇』のキメ、かっこよすぎです。
ボーナスディスクのライブ映像でも、1曲目に収録されています。
あまりの感動に泣きそうになりました。こういうドラマティックな曲に弱いのかな…
『百万本の赤い薔薇』がこのアルバムの中で一番好きかも。
君への手紙/あなたの夢を見ています
シングル『君への手紙』に収録されていた曲については、下のエントリーをご覧ください。
『悪戯されて』『メンチカツブルース』は収録されていないんですね。不思議。
『悪戯されて』のミュージックビデオは、初回限定盤のBonus Discに収録されています。
愛と希望をもらいました
めっちゃ大げさだけど、なんかいろいろ思い出しました。
自分の音楽の軸は、インスト(歌なし。吹奏楽・フュージョン(T-SQUAREなど))とともに、桑田ソロ・サザンがあります。
(中高時代はRYTHEMも平行線ひいてますが)
自分にとっての桑田ワールドは、「波乗りジョニー」からであったのもあって、やっぱり桑田ソロなんですよ。
サザンではなく。
まあ、サザンも好きなんだけど、それよりは桑田ワールドを余すことなく感じられるのは、やっぱり桑田ソロ。
と、同時に、一時期サザンが活動休止した時に「サザンでやりたいことがなくなった」と言っていましたが、桑田佳祐の中での『サザンオールスターズ』感を壊したくなったのではないか、とようやく感じることが出来ました。
(ソロのほうが好き勝手出来る、てのもあるかもしれませんが)
6年ぶりのソロアルバムは、この6年がフラッシュバックした、と同時に、自分の音楽性も再確認した、非常に素晴らしいアルバムでした。
皆さんも、ぜひ!!!
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