こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Xperia PRO-Iが発表されましたが、いち早く実機にさわる機会をいただきました。
存在感のある1型センサーのカメラは、F2.0とF4.0の絞り可変になっており、この黒目の絞りが小さくなる様子を物理的にも味わえるのは面白いです。
シャッターボタンめちゃくちゃ押しやすいんですよね。ほんと半押しの柔らかさもたまりません。
新機能のVideography Proは、本格的な設定を色々使えるけど、さっとすぐ撮って出しもしたいというVlogger・YouTuberにも非常に便利な動画撮影アプリになっています。
カメラの周辺機器であるBluetoothリモコン GP-VPT2BT や Vlog monitor など、随所にみられる「動画撮影への特化」が個人的にはすごいなと感じています。
今回は、Xperia PRO-Iの個人的に気になるポイントをまとめていきましょう。
▼動画でも詳しく解説しています
Xperia PRO-Iを実際に触って気になったポイント
今回はソニーマーケティングさんにお声がけ頂きまして、今回 Xperia の体験会に初めて参加させていただきました。
声かけていただけるのも本当に嬉しかったんですが、カメラにかなり特化した Xperia PRO-I に発表当日に体験できるという貴重な体験をさせていただきました。
今回は Xperia PRO-I の気になるポイントを、使い勝手や動画周り・カメラ周りの機能面を中心にご紹介していきたいなという風に思います。
Xperia PRO-Iの実機外観!印象的なカメラと高級感のある仕上がり
Xperia PRO-I を一目見て感じるのは、やはりこのカメラのインパクト。
ここまでカメラに力が入っていますが、カメラに特化しているだけではなくおサイフケータイ対応など、ちゃんと普段使いにも作りこまれているのがすごいです。
Xperia PRO-I を持ってみると、意外にも小さく感じます。
2021年2月に発売された”Xperia PRO”のごっつい印象とは裏腹に、Xperia 1 IIIとほぼ同じぐらいのサイズでかなり持ちやすいです。
Xperia PROやXperia 1 IIIと並べてみても、Xperia 1 IIIより若干大きいぐらいのサイズですが気にするほどでもなく、すごく持ちやすい印象を受けました。
名前自体は”Xperia Pro”とついてるのですが、
前作”Xperia Pro”は「カメラありきのプロ」っていう感じで、「通信を強化してカメラを補強する」というコンセプトでした。
対して、今回の「 Xperia PRO-I 」は、カメラ自体を強化し「カメラを極める」というコンセプトです。
コンセプトがまるで違うため、後継機種ととらえないほうがよさそう。
側面の仕上がり。シャッター「ボタン」へのこだわりがすごい
Xperia PRO-I の側面はデコボコしてますが、結構高級感のあるタッチになっています。
ボタン配置は基本は Xperia 1 IIIと同じ位置に音量ボタン・電源ボタンとシャッターボタンがついています。
やっぱりシャッターボタンのこだわりがすごいです。
Xperia PRO-I は、RX100 VIIのシャッター機構が採用されているということで、半押しまでがすごく柔らかくてそこから押し込むみたいな感覚。
本当に柔らかさが絶妙なんですよね。
担当者の方もシャッター「キー」ではなくてシャッター「ボタン」って言っているというところも、結構こだわりなポイントなのかなという風にも思いました。
Xperia PROやXperia 1 IIIのシャッターキーの硬さと比較すると、段違いで押しやすいのがよくわかります。

シャッターボタンの上にはショートカットキーが搭載されています。
Xperia 1 IIIではGoogleアシスタントボタンがありましたが、 Xperia PRO-I では非搭載。
Xperia PROにもショートカットキーがありましたが、 Xperia PRO-I ではシャッターボタンと緩急漬ける形でボタンが小さくなっています。
機能としても、Xperia Proと同様に任意のアプリを1つ選択して起動できます。
例えば、Video Proをアサインしておき、Photo Pro起動中にVideo Proを使いたいという場合には、ショートカットキーを押したら瞬時に起動できます。

ただし、Video Proを使ってる時にPhoto Proに移りたいとなった時は、ほかのアプリ起動中であれば「シャッターボタンの長押し」でPhoto Proが起動されます。
Video ProやCinema Pro起動中はこのシャッターボタンは録画シャッターに割り当てられています。
電源ボタンの2度押しでもPhoto Proを起動できます。
他のアプリを利用している場合でも、Video ProとPhoto Proを瞬時に切り替えられるのは非常に便利です。
USB Type-Cが下面に、上面に3.5mm のイヤホンジャックも搭載されています。
“Xperia PRO”では搭載されていたHDMI入力端子は今回非搭載となります(USB Video Classは引き続き対応しています)
広角24mmの「1.0型イメージセンサー」&「可変絞り機構」がすごい

広角24mmには、1.0型イメージセンサーが搭載され、従来のスマホカメラのピクセルピッチ(1.8μm)よりも大きい2.4μmの大きなピッチで、1画素あたりの取り込む光が増えています。
暗所やボケ表現をより充実させられます。
F2.0とF4.0では、レンズを物理的に絞らせているので黒目の大きさが変わります。
物理的に確認できるのは面白いですね!(当然といえば当然ですが)
F2.0⇔F4.0の切替は、Photo ProのBasicモードではワンタッチで行えます。
レンズ切替ボタンの下に、広角レンズの場合のみF値切替のボタンが現れるので、このボタンをタップして切り替えられます。
Basic以外のモードでのF値切替は、レンズ切替の上にF値が表示されている項目があるので、それをタップしたあと、もう一方のF値の項目をタップします(2回タップが必要)
Xperia PRO-I ではF値は2つのみの選択になるので、ワンタップにしてくれた方が操作上はわかりやすいのですが……。先を見据えてのこのUIなのでしょうか?
なお、Photo Proは、Xperia 1 IIIから搭載のBASICモードも使えるので、静止画と動画をワンタップで切り替えて撮影するということも可能です。
望遠レンズが70mmでなく「50mm」である理由

1.0型の広角24mmレンズの他には、超広角レンズと標準レンズが搭載されています。
超広角レンズはXperia 1 IIIと同じ16mm(0.7倍)。
それに対し、望遠側のレンズ(スペック上は「標準」と掲載)は50mm(ズーム倍率換算で2.1倍)と、すこし望遠倍率は下がっています。
Xperia 1 IIIなどの望遠レンズ(70mmの2.9倍近辺)を使ってる方分かると思うんですが、24mm広角レンズのデジタルズームだと2 倍から 2.9 倍の間ぐらいで使うと、超解像ズームとはいえ、若干粗く劣化するようにも見えます。この劣化しやすい、2 倍から3倍の領域をきれいに撮影できるように、あえて50mmを選択したとのことです。
また、使用頻度の高い 50mmの使用頻度は結構高く、あまりユーザーはデジタルズームを使わず望遠レンズに切り替える傾向があることも関係していると担当者の方にお教えいただきました。
インターフェースとしても、望遠レンズはタッチ一発でいけますがデジタルズームはドラッグなど調整が必要なので使いにくい、というのも関係していそう。
Xperia 1 IIIは望遠レンズに70mm・105mm(可変)を搭載しているので、より望遠を使うのであればXperia 1 IIIのほうが幸せになれるかもしれません。
一方、0.7倍~4倍程度の領域で撮影することがほとんどならば、Xperia PRO-Iのほうが美しい映像をとりやすくなりますね。