こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
電子ペーパー搭載の製品は、他のディスプレイの製品と異なり、紙のように目に優しく便利です。
ペンを使った書き心地も、「ペンと紙」にかなり近いものがあります。
また電子ペーパーは非常に省電力で、2週間程度は充電せずに使い続けられます。
充電、というストレスからかなり解放されるのです。
ただし、世に出回っている電子ペーパー搭載端末は、Kindleをはじめほぼ白黒。
特に「メモ」をするという観点でいえば、白黒でもいいのですがあと数色あるとうれしいというのが正直なところ。
昨年BOOX Poke2 Colorというカラー電子ペーパー搭載端末を発売したBOOXシリーズが、ついに「メモ機能」も搭載した新製品「BOOX Nova3 Color」を発売しました!
早速購入しましたので、開封レビューしていきたいと思います。
BOOX Nova3 Colorを開封
BOOX Nova3 Colorを早速開封していきます。

外箱は、カラーで書かれたメモがモチーフになっています。素敵ですねぇ。
本体はA5判程度のコンパクトなボディ
早速開けてみるとこんな感じ。

開封直後の電源投入前から、このように比較的鮮やかなカラーで表示されています。
さすが電子ペーパー。

正面はベゼルと電子ペーパーの間に段差のないフラットなディスプレイ。
下側は2トーンで、画面下のボタンは「戻る」として機能します。

ディスプレイは7.8インチで、本体はiPad miniとほぼ同じ大きさ。
A5判程度です。
端子はそのほかに、下面にUSB Type-C。上面に電源ボタンがついています。
電源ボタンは充電を認識するとLEDが光ります。
本体のレイアウトとしては、BOOXシリーズのスタンダードという形で、以前使っていたBOOX Noteともほぼ同じです。
BOOX Nova3 Colorの付属品。ペンは三角形状で握りやすい
BOOX Nova3 Colorの付属品は、ペン・USBケーブル・保証書・画面保護フィルム。

今回はBOOX公式サイトから購入し、中国倉庫からの輸入となったのですが、無料アクセサリーも付属されていました。
予備の画面保護フィルム、保護ケース、ストラップ、フィルム貼付用のアクセサリーです。
かなり豪華ですね。
日本の公式代理店である、SKTNETSHOPでの購入でも、若干内容は異なりますが特典グッズはついているということです。

本体付属のペンはWACOM Feel IT Technologyを採用しており、Galaxy NoteシリーズなどのSペンも利用可能ですし、このペンをGalaxy Noteシリーズに使うこともできます。
断面が三角形の形状で、非常に握りやすいです。
おにぎりえんぴつを思い出します。小学生の頃よく使っていました!
カラー電子ペーパー、PDFや書籍を「読む」のには適している?
まずは、BOOX Nova3 Colorで本を「読む」場合の視認性を簡単にレビューしていきます。
純正PDFビューワーでの表示
純正PDFビューワーアプリにカラーのPDF(V-8HDの取扱説明書)を入れて表示してみました。

ちゃんとカラー表示できているのは感動です。
色は忠実に再現されているわけではないので、独特の色ではありますが、白黒表示だとわかりにくかった資料もちゃんと視認できるのは非常に大きいです。
動作させている様子・追従性については、動画で解説していますのでご覧ください。
(再生ボタンで該当箇所から再生されます)
また、PDFにカラーペンで書き込めるのも魅力。

白黒しかなかった世界でなく、赤色など(上の写真の場合は黄色ですが)自由な色で書き込めるというのは、「メモできる電子ペーパー」の世界の中では革命な気がします。
色の再現性や表示の追従性を優先したいのであれば、iPadなどのタブレットを買うべきです。
しかし、メモ用途であるならかなりBOOX Nova3 Colorは使いやすくなっていると思います。
Kindleアプリや新聞誌面ビューワーなど、他社アプリも使ってみると
Kindleや新聞誌面ビューワーなど、他社アプリもBOOX Nova3 Colorに入れて使ってみました。
Kindleアプリ
Kindleアプリは、BOOXのアプリストアからダウンロードしたものを使っています。

このカラーチャートをみていただいてもわかる通り、色の表現は忠実という感じではなく、青の表現が少し苦手そう。
また、純正PDFアプリより、Kindleなど他社製アプリの方がノイズというかざらざら感が出ている感じがします。

左がBOOX Nova3 Color、右は白黒表示のみ対応のKindle Oasisです。
アプリが端末表示に最適化できていない面もあるとは思いますが、カラー電子ペーパーで表示されたテキストは「クッキリ感」が薄れ、文字の周りがザラッとしているように感じます。

BOOX Nova3 Colorは、クッキリ感は薄れていますが、ただカラー表示のメリットはあります。
クッキリ感を重視するか、カラーを重視するかは、人によって分かれそう。
新聞誌面ビューワーで1面を読む
日経の誌面ビューワーは、BOOX Nova3 ColorでGoogle Playストアを有効化して入れてみました。
早速1面を開いてみましょう。

7.8インチというサイズで朝刊1面全表示のまま読むのは、流石にちょっと苦しいかもしれないですが……

そのままカメラを画面に寄せてみると、まあ雰囲気読めなくもないです。
案外読めます。
拡大せずに読みたい場合は、やはりBOOX Noteサイズ(10インチ以上)は欲しいかなぁと思いますね……。

新聞の画面表示を拡大すれば、もちろん問題なく読めます。
1面はカラーであることが大半なので、電子ペーパーでもカラーで読めるのは新鮮ですね。
(図の表示はわかりやすいかも。写真も、新聞掲載の写真は若干荒めなので、案外違和感がない気がします)