こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
OPPO Find X3 Proは、2021年7月に発売された、OPPOの高性能フラッグシップ端末です。
結構出来が良いスマホに仕上がっており、とくに画面がきれい、カメラもバランスがよく顕微鏡という遊びごころも面白い端末です。
使っていて感じたのは、「まさか!」が多いスマホだと感じました。
今回は、OPPO Find X3 ProをOPPO様より2週間お借りしましたので、レビューしていきたいと思います。
商品貸出:オウガ・ジャパン株式会社
OPPO Find X3 Pro、美しいパールホワイトの質感
それでは、まずOPPO Find X3 Proの外観を見ていきましょう。
背面の美しいすべすべ感

OPPO Find X3 Proは、驚くほど滑らかな背面を持っています。
マットな質感ですがすべすべで驚くほどきれい。なかなかにクセになります。

カメラ部分の隆起も、ほかのスマホと異なりなめらかなカーブを描いています。美しい。

美しい画面とエッジディスプレイ
画面は非常に美しいです。
特に写真を撮影する際に、カメラを起動して画面を見ると、美しさに驚きました。
他のスマホと撮り比べるとなおわかるのですが、10億色表現できるディスプレイはさすがです。

ただし、晴天下でカメラを使うと、少し暗く感じてしまう印象はあります。
Galaxy S21 Ultraのほうが晴天下では多少視認性がいい結果でした(それでもXperia 1 IIIよりは明るく感じました)。
また、OPPO Find X3 Proはエッジディスプレイとなっています。
個人的にはフラットディスプレイのほうが好きなのと、せっかく便利な「スマートサイドバー」の機能がエッジディスプレイのおかげで使いづらく感じてしまったのがちょっと残念でした。

Dual SIM+eSIM対応。複数回線でも簡単に運用

今回は国内SIMフリーモデルをお借りしたので、Dual SIM+eSIMに対応しています。
物理SIM2枚を挿すこともできますし、物理SIM1枚+eSIMで運用することもできます。
ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルは、サブブランドも含めて全キャリアでeSIMの運用が開始されています。
申込後、プロファイルのQRコードをスキャンして、利用を開始することができます。

なお、au版はSIM1枚の仕様となっております。
おサイフケータイは非対応です。
ケース・急速充電器が付属!ほかにグッズを買わずに、すぐに始められる!
OPPO Find X3 Proは、付属品にケースと急速充電器も付属されています。
また、画面にはフィルムも貼り付けられていますので、ほかに何も買わずに、スマホを使い始められます。

OPPO Find X3 Proの動作は快適?
OPPO Find X3 Proの動作は快適か、スペックとベンチマーク結果を見てみましょう。
OPPO Find X3 Proのスペックまとめ
OPPO Find X3 Proのスペックは以下の通りです。
項目 | OPPO Find X3 Pro |
大きさ | 163x74x8.26mm, 193g |
ディスプレイ | 6.7インチ 3216×1440(QHD+) リフレッシュレート120Hz対応 タッチサンプリングレート240Hz対応 |
CPU | Snapdragon 888 |
ネットワーク | 5G sub6 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB |
カメラ | 標準: 50MP(f/1.8) 超広角: 50MP 望遠: 13MP(f/2.4)2倍 (ハイブリット5倍)、デジタル20倍 顕微鏡: 3MP(f/3.0) |
フロントカメラ | 32MP |
3.5mmイヤホン端子 | × |
生体認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 |
バッテリー | 4500mAh, 急速充電対応 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ(FeliCa) | × |
価格 | 118,000円(Amazon) |
Snapdragon 888搭載、メモリ12GB・ストレージ256GBと非常に快適なスマホです。
使っていて快適で、熱も持ちにくい印象があります(付属のシリコンカバーが若干厚いからかもしれませんが…)
スマホの対応周波数帯
OPPO Find X3 Proの対応周波数帯は以下の通りです。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天の各周波数は、抑えるべきところはしっかり押さえている印象です。
4Gの5G転用周波数帯にも対応し、快適に利用できます。
Antutu・GeekBenchベンチマーク結果
Antutu v9とGeekbench 5のベンチマーク結果です。
機種 | CPU・メモリ | 価格 | Antutu v9 | Geekbench 5 |
OPPO Find X3 Pro | Snapdragon 888 / 12GB | 107,273円 | 745066 | S 829 M 3062 |
Xperia 1 III | Snapdragon 888 / 12GB | 154,440円 | 793158 | S 1127 M 3328 |
AQUOS R6 | Snapdragon 888 / 12GB | 115,632円 | 785662 | S 1124 M 3466 |
Galaxy S21 5G | Snapdragon 888 / 8GB | 99,792円 | 671240 | S 1013 M 3090 |
Galaxy S21 Ultra 5G | Snapdragon 888 / 12GB | 151,272円 | 784648 | S 1106 M 3057 |
AQUOS R5G | Snapdragon 865 / 12GB | 111,672円 | 658239 | S 880 M 3045 |
Galaxy Note20 Ultra 5G | Snapdragon 865+ / 12GB | 145,728円 | 630364 | S 957 M 3221 |
Xperia PRO | Snapdragon 865 / 12GB | 249,800円 | 641157 | S 907 M 3148 |
Xperia 1 II | Snapdragon 865 / 8GB | 118,800円 | 540945 | S 895 M 3244 |
(iPhone 12 mini) | (A14) | (82,280) | (569830) (v8.4.1) | S1590 M4120 |
74万点台のスコアで、ほかのSnapdragon 888端末とも大体肩を並べられるスコアとなっています。
体感としても快適で、ストレスを感じることなく利用可能でした。
OPPO Find X3 Proのカメラの性能は?
続いては、OPPO Find X3 Proのカメラの性能をまとめていきます。
実際に撮影した作例も交えてご紹介します。
OPPO Find X3 Proのカメラスペック

OPPO Find X3 Proは、超広角・標準ともに同じ5000万画素(50MP)というカメラとなっています。
12MP程度の画素数であれば望遠・標準・超広角が同じ画素数で並ぶスマホも多いですが、50MPの高画素で並ぶのはなかなか面白い特徴でしょう。
顕微鏡カメラが面白すぎる!
もう一つの特徴は、やはり何といっても顕微鏡でしょう。
300万画素の顕微鏡カメラが搭載されており、「超接写」して撮影すれば被写体の表面の構造などよく撮れます。
接写すると光が入ってこなそうですが、実は顕微鏡カメラの外周についている「〇」はライトです。
カメラアプリで顕微鏡モードに切り替えると、自動的に発光し、明るくきれいに撮影できます。
例えば、上のようなお花の中央部、どんな構造か撮影したい…となっても、普通のカメラではぼやけてしまい撮影できません。
顕微鏡カメラであれば、かなり細かくはっきりと撮影できます。
ただし、特に60倍だとピント合わせが大変です。
また、動画も撮影可能ですが、「固定してください」という忠告が出てきます。
が、顕微鏡の接写状態だとスマホを固定するのは難しいです。
壊れやすいものを顕微鏡カメラで撮影したい場合は、接触して壊れないようぜひご注意ください。

風景を撮影
続いて、風景を撮影しております。尾道市役所上の展望デッキです。


超広角と標準カメラは50MPの画素数で並んでおり、結構きれいに撮れているのがわかります。
すこし、標準カメラのほうが明るめ(というか緑寄り?)に撮れそうです。
OPPO Find X3 Proの望遠は、5倍以上の高倍率で撮ると少し粗めに撮れる印象もあります。
望遠レンズ自体は2倍で、2~3倍あたりで撮る分にはあまり粗は感じません。
動画でも撮影してみる
動画でも撮影してみました。
OPPO Find X3 Proと、Galaxy S21 Ultra、Xperia 1 IIIの動画を比較しています。
下の動画の再生で、該当部分から再生されます。
通常の動画モードでは0.6~20倍、アウトイン同時撮影モードでは1倍~10倍で撮影できます。
アウトイン同時撮影モードの望遠は、特に10倍程度では通常の動画モードより荒く撮れる印象があります。
その他の作例




猫の毛並みもきれいに撮れています。
シーンによっては若干暗めに荒く撮れる場合もありますが、0.6~3倍あたりの間を主に使う、という方であれば、満足できると思います。
食事シーンの映りはもう少し欲しい…
いろいろ撮影した中で、唯一疑問に感じるのは食事シーンでした。

尾道ラーメンを撮影していますが、暗めというか、もう少しだけ赤みが欲しい気もします。
濃淡と配色のバランスが一番いいのはXperia 1 IIIで、OPPO Find X3 Proは「輪郭はっきり」黒い感じが少し出ています。
以前から撮影していたOPPO Reno3 AやOPPO Reno5 Aも同じような傾向にありました。

茶色い揚げ物系は、赤みがあるほうがおいしく見える傾向にあります。
この写真を見ると、Find X3 Proの写真は「黒い輪郭」感が出ていますよね。
最近のiPhoneも、似たように「黒い輪郭」が出ている傾向ではあります。

OPPO Find X3 Proは、どんな人におススメ?
OPPO Find X3 Proは、高性能フラッグシップスマホの中では10万円程度と、比較的抑え目の価格帯です。
10万円台近辺のスマホで比べると、かなり出来はいいように感じます。
4眼カメラは特に、顕微鏡カメラという遊び心もありながら、特に超広角~3倍ぐらいの範囲は映りがいい感じ。
食事をとることが多い方や望遠5倍以上を撮りたい方はもう少し上の価格帯のほうがいいかもしれませんが、そうでなければかなり便利に使えます。
画面もかなり美しく、所有欲を満たしてくれます。
おサイフケータイは非搭載ではありますが、Dual SIM+eSIM対応で、複数回線お持ちの方も使いやすいですね。
ぜひ、OPPO Find X3 Proを使っていただきたいです。
次のシリーズも顕微鏡のような「まさか!」に出会いたい、と思えるスマホです。
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