こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
今までのiPhoneの大きな欠点として、2枚SIMを挿して2つの通信サービスを使い分ける「DSDS」が使えない、という点が上げられます。
iPhone XS・XRシリーズにとって最も大きかったのは、このDSDSに対応した、ということでしょう。
ベゼルレスなiPhone Xが登場したときよりも格段に大きな衝撃でした(個人的には…)。
その中でも、香港版のiPhone XS Max A2104とiPhone XR A2108は、物理SIMを2枚挿して利用することができます。
(日本国内版のiPhone XS Max, iPhone XRはeSIMと物理SIMのDSDSとなっています。
eSIMはIIJmioでのみサービス開始しています。
IIJmio以外で使いたい場合は、今までと同様に国内ではSIM1枚での運用になります)
5ヶ月実際に使ってみて感じた、DSDS対応iPhoneのメリット・デメリットをレビューしていきます。
物理SIMをDSDSで使えるiPhoneのメリットは?
2018年9月にiPhone XS Max A2104を購入して、5ヶ月使ってきました。
物理SIMを2枚挿しすることで、日本国内でもDSDS運用ができます。
iPhoneでDSDS運用を5ヶ月行ってきて感じたメリットをご紹介します。
安く、手間なく持ち歩ける
iPhoneに限らず、他のDSDS端末についても言えることですが、SIM2枚運用にすることで通信料金を節約できる場合があります。
私MATTUの現在の運用は、
回線 | キャリア | 用途 |
---|---|---|
主回線 | NTTドコモ(シンプルプラン) | 家族間通話+通信メイン |
副回線 | Y!mobile(スーパーだれとでも定額) | 家族以外の通話 |
としています。
家族以外の通話をY!mobileにしているのは、PHSからの契約変更で「スーパーだれとでも定額」(国内通話定額)が無料になるキャンペーンに乗っかったからです。
ケータイ向けの「ケータイプランSS」と組み合わせることで、通話定額回線を934円で使うことができます。
ドコモの「カケホーダイ」と「シンプルプラン」の差額は1,720円なので、800円ほど節約できています。
この運用はPHS回線をお持ちの方しかできませんが、例えば、
・家族間通話ができるプランのある会社の通話回線を使う
・通信は格安SIMを使う
みたいな運用をすることで節約できる場合もあります。
安いだけではない、1台運用はかなり楽
私も長年、スマホとケータイを2台運用で使ってきたんですが、やっぱり2台充電するの面倒なんですよね。
2台使える楽しみはあるんですが、電話帳の同期やアプリ・写真の管理など、意外と手間に感じることは多いです。
2つの回線を1つの端末でシームレスに使える、というのは非常に大きいメリットです。
通話・通信それぞれでどちらの回線を使うか、設定できる
iPhoneではデータ通信の回線切替や、デフォルトの音声回線の切り替えは簡単にできます。
なので、データ量が上限に行きそうであれば、通信に使うSIMを切り替える、なんてこともできます。
iOSのアップデートで「通話中にデータ通信回線を切り替える」ということもできるようになりました。
私はY!mobile側では通信しない設定なのでOFFにしていますが、両方とも通信できるプランであれば活用できそうですね!
登録している連絡先ごとに、どちらの電話番号からかけるか設定できる
デフォルトでどちらの回線から電話をかけるか、一括で設定できますが、それ以外に個別に設定することもできます。
連絡先を開き、編集画面から「優先する回線」を選択すると、設定を変更できます。
デフォルトでは「前回使用した回線」が選択されているので、電話をかける時に一度選択しておけば、次回以降も同じ回線が使えます。
ちなみに、直接入力して電話をかける場合、Android系のDSDSのように電話ボタンが2つ出てくるわけではありません。
番号の上に回線名が出てくるので、これをタップすれば変更できます。
1つのSIMのみのときの使い勝手に最大限近づけているのが、使いやすいと思える一つのポイントになっています。
DSDS端末だけど、Suicaも使える!Apple Payフル対応!!
2つのSIMが挿せるDSDS端末自体は、日本でもたくさん発売されています。
ただ、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応している端末は、2019年2月現在OPPO R15 Proのみです。
なんと、私も使っているiPhone XS Max A2104やiPhone XRは、香港版でもApple PayでSuicaやiD,QUICPayを利用できるのです。
単純にDSDS端末としてSuicaに対応するというのも大きいですが、Apple Payの使い勝手の良さはすごいです。
Google PayはSuica以外にもWAON,nanaco,楽天Edyが使えますが、iDとQUICPayは別アプリでの利用となるので、FeliCa決済を1つのアプリにまとめることができません。
Apple Payは使えるFeliCa決済自体は少ないですが、iDやQUICPayは幅広いカードが対応している上、特にiDはドコモ利用者以外でも普通に使えます。
サービス別に…という事を考えなくても、Walletアプリからカードを選ぶだけ、というのは非常に簡単ですよね。
私は香港版のiPhone XS Max A2104で、Apple Payを、特にSuicaをフル活用しています。
カメラは無音シャッター
海外版のiPhoneは、純正カメラアプリも無音シャッターになっています。
食事や静寂な風景を撮影する際も、轟音のシャッター音を鳴らす心配はありません。
地味に嬉しい機能ですね。
シャッター音が鳴らないから海外版スマホが欲しい、という方も意外と多いです。
香港版iPhone XS Max,iPhone XRを選ぶデメリットは…
一応デメリットを上げておきましょう。
eSIM非搭載なので、海外で安く通信したい場合は物理SIMを購入しないといけない
eSIMは海外でこそ力を発揮します。
海外で国内のSIMをローミングで使うと高くつく場合が多いので、安く済ませたい場合は現地のプリペイドSIMを購入して使う方も多いと思います。
香港版はeSIM非対応なので、空港や街ナカのお店でSIMを買う必要があります。
意外と時間が取られたり、パスポートが必要な国もあったりして面倒なことも多いんですよね。
国によってはeSIMに対応したキャリアがあったりするので、iPhone操作だけで簡単に利用開始させることができます。
着陸後の搭乗ゲート移動中などにパパっと開通させることが出来るので、時間も全然かからないんですよね。
ただ、ドコモやauではパケットパック海外オプションなど、海外でも安く使える仕組みがあるので、そこまで海外での通信を気にしなくてもいいかもしれません。
例えば、ドコモでは以下の料金で利用できます。
キャンペーンで実質無料で(国内で使っているパケットパックの料金のみで)使える場合もあったりするので、結構お得です。
技適は通っていない
国内で発売される端末は、技適が通っています。
香港版iPhoneは日本版とは別モデルのため、技適を通過していません。
(端末の認証画面にも表示されません)
なので、使われる際には自己責任でお願いいたします。
香港版は香港でしか買えないの?日本で買えるよ!
香港版は香港でしか買えないの?
と思われるかもしれませんが、日本で買えます!
一番のおすすめはETOREN。私もETORENで買いました。
ETORENというスマホ通販サイトから購入することで、日本にいながら輸入することができます。
輸入には通常関税・輸入消費税が必要ですが、ETORENはトータルのコスト込みでの料金になっています。
面倒な手続きは一切必要ありません。
普通のネットショッピングと同じように購入できますよ!
でも…ちょっと不安だわ…というあなた!
国内の業者でも、イオシスという中古スマホ販売店で取り扱っています。
中古スマホだけでなく、イオシスで輸入した新品のiPhoneも多く揃えていますので、「輸入が不安」という方はこちらもおすすめです。
物理SIMのDual SIMなiPhoneを買えるところ
ETORENとExpansys、イオシスにて取り扱いがあります。
香港版 | イオシス | Expansys | ETOREN |
---|---|---|---|
iPhone 14 A2884 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 14 Plus A2888 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 14 Pro A2892 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 14 Pro Max A2896 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
モデル | イオシス | Expansys | ETOREN |
---|---|---|---|
iPhone 13 A2634 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 13 Pro A2639 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 13 Pro Max A2639 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 12 A2404 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 12 Pro A2408 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 11 A2223 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 11 Pro A2217 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone 11 Pro Max A2220 Dual SIM | イオシス | Expansys | ETOREN |
iPhone XS Max A2104 Dual SIM | イオシス | 売り切れ | 売り切れ |
物理SIM2枚のDual SIMなiPhoneのレビュー
2020年モデルはiPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxで物理Dual SIMに対応。
以前のモデルはiPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro MaxとiPhone XS Max, iPhone XRが物理SIMのDSDSに対応しています(香港版のみ)
レビューを複数あげていますので、ぜひご参考にしてください。(DSDS周り、Apple Pay周りの仕様は、iPhoneではすべて同一です)
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