こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
Xperia Ace II SO-41Bは、NTTドコモから発売されている22,000円の格安スマホです。
Xperiaの良さは残しつつも、スマホの最小価格に収まるよう、最低限のスペックに収められています。
昨年2020年に発売されたXperia 10 IIに比べ半額程度と価格は抑えられているのですが、個人的にはかなり使いやすくまとまっている印象を受けます。
今回のXperia Ace II SO-41Bは、2万円と低価格ではありますが、昨年のXperia 10 IIで不満と感じていたところは着実に改善しています。
確かにXperia 10 IIよりスペックダウンしているところもありますが、「とにかく安くていいから、最低限の機能は快適に使いたい」という層にはぴったりです。
今回は、スペック表やベンチマークに現れない、Xperia Ace II SO-41Bの使って分かった長所・短所をまとめていきたいと思います。
購入価格 | Xperia Ace II SO-41B |
---|---|
MNP | 5,500円 (16,500円の割引) |
新規契約 | 22,000円 |
機種変更 (LTE(Xi)→LTE(Xi)) | 22,000円 |
契約変更 (FOMA→LTE(Xi)) | 22,000円 |
▼動画でもまとめています!
Xperia Ace II、実際に使って良いと思ったポイント
Xperia Ace II SO-41Bを使って感じた、予想以上にいいと感じたポイントをまとめていきます。
手ごろな大きさで、にぎりやすい。持ちやすい
Xperiaは、2年前に発売されたXperia Ace SO-02Lを最後に、それ以降に発売された機種はすべて21:9の縦長ディスプレイを採用しています。
Xperia Ace II SO-41Bは、Xperiaとしては久々に通常のサイズ感のスマートフォンとなっています。
(縦横比は18.7:9)
比較的小型の5.5インチで、手にもフィットしやすい大きさ。
端末の大きさとしては、iPhone SE(第2世代)とほぼ同じ程度です。
Xperia 10 IIと、横幅はほとんど同じ。
縦が少し短めなので、画面の上側にも片手で届きやすいです。
厚さは8.9mmと若干厚めにも感じますが、カメラ部分が出っ張っておらず、フラット。
Xperia Ace II SO-41Bの重さは159gと軽め。
バッテリーは4500mAhと大容量なため、電池持ちもよさそう。
大きさや厚さ、重さのバランスはかなりいいです。
ベゼル(額縁)の狭いXperiaがけっこう新鮮
21:9の縦長Xperiaはベゼルの狭いものも増えましたが、前作のXperia Aceをはじめ今までのXperiaはベゼルの太いものが一般的でした。
今回のXperia Ace II SO-41Bは、かなりベゼルも狭く、インカメラも水滴型の小さなノッチとなっています。
前作Xperia Ace SO-02Lと、ボディの大きさはほとんど同じなのですが、画面サイズは5.0インチから5.5インチに増えました。
動画や写真など、コンテンツをより大きく便利に使えますね。
ちなみに、スピーカーはモノラルスピーカー。
シャリシャリ気味の音が出ます。
イヤホン端子もついていますので、音質にこだわりたい方は、イヤホンメインの運用にするといいでしょう。
動作は予想以上に快適。普通に使える
Xperia Ace II SO-41Bをいろいろ触ってみて、動作は予想以上に快適でした。
動作の様子を動画でまとめています。
(下の動画をタップで、該当箇所から再生されます)
Twitterなど、読み込み・スクロールしても案外ちゃんと追従してくれます。
もちろん、ゲームなどパワーの必要なアプリは操作するのに適しません。
ただ、ポケモンGOをプレイしてみると、意外と普通にプレイできました。
Antutuベンチマークスコアは10万点、かなり低めだが…
Antutuのベンチマークスコア(v.9)を測定すると、112731点と、かなり低めの点数となっています。
機種 | CPU・メモリ | 価格 | Antutu v9 | GeekBench |
---|---|---|---|---|
Xperia Ace II SO-41B | Helio P35 / 4GB | 22,000円 | 112731 | S 169 M 929 |
AQUOS sense5G | Snapdragon 690 5G /4GB | 39,600円 | 244600 | S 587 M 1338 |
OPPO Reno3 A | Snapdragon 665 / 6GB | 33,700円 | 213028 | S 390 M 1400 |
Xperia 10 II | Snapdragon 660 / 4GB | 41,976円 | 192783 | S 310 M 1400 |
Xperia 1 II | Snapdragon 865 / 8GB | 118,800円 | 540945 | S 895 M 3244 |
ただ、個人的には、19万点のXperia 10 IIと比べると動作が比較的快適な気がしています。
Twitterのスクロール操作など、Xperia Ace II SO-41Bでもカクつく場面もあるといえばあるのですが、Xperia 10 IIのほうがけっこうモッサリしている印象もありました。
もちろん、Xperia 1 IIなど高性能モデルと比べるべきではないです。
が、2万円スマホなのに、ベンチマークスコアに見えない、案外快適な動作をしていることに驚きました。
シャッターを切るのに待たされない、けっこう快適なカメラ
昨年(2020年)のスタンダードモデルであるXperia 10 IIを使っていて、もっとも不満だったのがカメラの挙動でした。
シャッターボタンを押したあと、緑色の丸が表示され、そこそこ待たされたあとに撮影される、という点です。
人物を撮る際など、実は一瞬一瞬を撮りたい、と思う場合には、撮影タイミングを選べないのは非常にストレスでした。
カメラ動作の様子を動画でまとめています。
(下の動画をタップで、該当箇所から再生されます)
Xperia Ace II SO-41Bは、シャッターボタンを押したあともすぐ撮影、保存に移ります。
ちゃんと、狙った撮影タイミングでシャッターが切れます。
これは非常にうれしいですね。
サイドセンス・マルチウインドウも使える!
Xperiaの使いやすいポイントは、「サイドセンス」「マルチウインドウ」にあると思います。
ONにすると、画面に右端にバーが現れます。
このバーをダブルタップすると、普段よく使っているアプリを中心に、ショートカットが現れます。
また、このバーを上にスライドさせると、「マルチウインドウ」という上下に2アプリを同時に起動できるモードを利用できます。
YouTubeを見ながらブラウザを見る、など、ながら利用も可能です。
Xperia Ace II SO-41Bでは最初の設定ではオフになっていますが、システム設定からONにすることができます。
わざわざホームに戻らなくても、アプリが起動出来たり、マルチウインドウモードに移行出来たり、といった便利な機能をXperia Ace II SO-41Bでも利用できるのはうれしいですね。
サイドセンス・マルチウインドウの詳しい利用方法は、「Xperia 1 IIやXperia 10 IIのサイドセンスをマスター!!カスタムしてマルチウィンドウを使いこなそう!! 」の記事をご覧ください。
Xperia Ace IIのデメリット。使っていて感じたちょっと微妙なポイント
Xperia Ace II SO-41Bを実際に使ってみて、微妙と感じたポイントをまとめます。
画面が暗い
まずは、Xperia Ace II SO-41Bの画面が暗い、ということ。
晴天の昼間、特に自撮りのシーンで自分に画面を向けると、画面は見えないです。

画面の暗さをよく感じるのは、昼間の室内で使用する場合。
明るさを自動補正にしていても、昼間の室内で明るさは上限張りつきます。
もう少し画面が明るくなればいいんでしょうけど……。
カメラの倍率を拡大・縮小する際に、2本指の操作が必要
Xperia Ace II SO-41Bのカメラは、標準レンズ(13MP)+深度測定(2MP)の構成です。
通常の撮影では、標準レンズで撮影します。

望遠・超広角の切り替えがないので、Xperia 10 IIやXperia 1 IIなどではシャッター横に表示される「x1」などの倍率表示はありません。
片手で撮影するとき、この倍率表示を上下にドラッグすれば拡大縮小できるのが結構便利なのですが、デフォルトでは1倍のとき、表示が消えてしまいます。
少なくとも「1倍」表示中は、2本指でピンチイン操作をするか、音量(+)ボタンをする必要があります。
どちらにせよ、Xperia Ace II SO-41Bのカメラ撮影で拡大・縮小する場合、片手では操作できません。両手が必要になります。

1.1倍以上に拡大した際には、倍率が画面に表示され、倍率表示を長押ししたあと上下にフリックで拡大・縮小が可能です。
ただし、また1倍に戻すと、倍率表示は非表示になります。
私は案外片手で撮影するシーンが多いので、カメラの個数・倍率に関係なく、倍率表示はしてほしかったです。
Xperia Ace II、カメラの映りは悪くないが、ちょっと薄め?
Xperia Ace II SO-41Bで写真を撮ってみました。
Xperia 10 II、AQUOS sense5Gとも比較してみます。
写真はすべて、クリックで拡大できます。
晴天の風景
まずは、晴天の風景。

Xperia Ace II SO-41Bのカメラは、どことなく色が薄い印象を受けます。
Xperia 10 IIは濃いですが暗い印象、AQUOS sense5Gは濃淡はっきりくっきり出ている印象です。
室内

この環境では写真の左側の先に窓があります。
Xperia Ace II SO-41Bはやはり薄め、Xperia 10 IIのほうが黒め、AQUOS sense5Gは比較的くっきり、という傾向があっていそうです。
食事

Xperia Ace II SO-41Bの薄さが際立ちますね…
ただ、Xperia 10 IIやAQUOS sense5Gと比べて、食事認識での黄色補正があまりなく、自然な色味になっています。

Xperia 10 IIの、真ん中のカツサンドのとんかつソースがかなりみずみずしく撮れたような気がしています。
ただ、この3つで言えばおいしそうなのはAQUOS sense5Gなのかもしれません……。
自撮り

晴天の下、多少逆光気味ではありますが、きれいに撮れていると思います。
Xperia Ace II SO-41Bは、Xperia 10 IIと比べても多少明るく撮れているように感じます。
AQUOS sense5Gは、顔の明るさにフォーカスされ空が白くはなっていますが、橋や山はきれいに撮れていますね。
Xperia Ace II SO-41Bは、「ポートレートセルフィー」モードも搭載されています。

ちょっと不自然な感じもありますが、背景はちゃんとぼけています……。
写真・動画の総評
Xperia Ace II SO-41Bの写真は全体的に色は薄め、まわりの光にかなり左右される感じです。
とはいえ、2万円スマホのカメラとしてはいい塩梅だとも思います。
また、食事の写真は、ほかのスマホのような過度な補正は入っていない印象です。
自然な色味の写真が撮りたい、という方にはいいかも。
動画も撮影しましたが、自撮り用途としてはXperia 10 IIよりマイク性能が高い印象を受けました。
アウトカメラの映像は荒いですが、インカメラをメインで使うなら案外ありかもしれません。
Xperia Ace IIの評価まとめ。2万円にしては、クオリティは高く感じる
実は、昨年(2020年)に発売されたXperia 10 IIを使ったときに感じたのは、粗削り感がすごい、ということでした。
頑張れば使えなくもないけど、4万円台という価格にしてはモッサリ、カメラの動作も特にシャッターの遅さが不満でした。
今回のXperia Ace II SO-41Bは、2万円と低価格ではありますが、着実に不満と感じていたところは改善しています。
確かにXperia 10 IIよりスペックダウンしているところもありますが、「とにかく安くていいから、最低限の機能は快適に使いたい」という層にはぴったりです。
安いスマホは、どうあがいてもモッサリ…という世界は終わったのかもしれません。
少し価格が上がっても、長く快適に使うのであれば、AQUOS sense5GやXperia 10 IIIのほうが良いとは思います。
ただ、とにかく安いほうがいい!けどそこそこ快適に使いたい、というのであれば、Xperia Ace II SO-41Bもいいと思いますよ!
購入価格 | Xperia Ace II SO-41B |
---|---|
MNP | 5,500円 (16,500円の割引) |
新規契約 | 22,000円 |
機種変更 (LTE(Xi)→LTE(Xi)) | 22,000円 |
契約変更 (FOMA→LTE(Xi)) | 22,000円 |
コメント
これこそ2万円にふさわしい
Xperiaは他機種と同じスペックでそれと同じ価格より2割増し高い印象がありましたが
ようやくそれ相応のXperiaが出たなて感じです
ラジオが付いてるのは何気に嬉しいですし
このボディーもなかなか好きな感じ
あとは1円売りになるまで待つだけです(笑)
Xperiaの「格安」モデルの答えを見れた感じがきがします。なかなかにいいですね!
1円、なりますかねぇ!笑