こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
最安構成だと3.2万円で購入可能な「ThinkCentre M75q-1 Tiny」をメインPCとして使い始めています。
ベンチマークを取ってみると今までメインPCとして使っていた高性能ノートPCよりいい数値で、やっぱりスペックを取るなら据え置きなんだなぁと思ったりしています。
標準構成だと65WのACアダプタがついていますが、135WのACアダプタに付け替えることでさらに性能が上がるということで、さっそく試してみました。
ThinkCentre M75q-1 Tinyには、別売りの135W ACアダプターがある
最安で3.2万円で購入可能なミニデスクトップPC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」を使っています。
私は最安構成+Wi-Fiオプションだけつけ、別に1TB M.2 SSDを増設、32GBメモリを換装して使っています。
購入方法についてはこちらから。
SSD・メモリの増設・換装については、こちらの記事で解説しています。

ThinkCentre M75q-1 Tinyの135W ACアダプターを購入する方法
「ThinkCentre M75q-1 Tiny」には、標準で65WのACアダプターがついてきます。
購入時に構成をカスタマイズできますが、65WのACアダプターに固定されています。
変更することはできません。
ThinkCentre M75q-1 Tiny購入時のカスタムでは、周辺機器の選択欄にもACアダプターはラインナップされていますが……。
65Wしか選択できません。
しかし、ThinkCentre用の135W ACアダプターは別製品としてラインナップされています。
もう少しハイパワーで使いたい方は購入するといいでしょう。
メール会員クーポンなどを使うと、安めに購入できる場合もあります。
135WのACアダプターを65Wと比較してみる
135WのACアダプターは別日に注文したので、別送で送られてきました。
ちなみに、パソコン本体は日通で送られてきましたが、このACアダプターの国内配送はヤマト運輸で送られてきました。
ACアダプターも中国からの配送なので、注文から到着までは2週間弱かかります(それでもPC本体よりは早い)
パッケージには、購入証明書と封印シールが貼られています。
開けて標準の65WのACアダプターと比較してみると…
だいぶ大きいです。予想より大きかったですね。
大体iPhone 8やiPhone SE(第2世代)と同じ大きさです。
若干縦横比は違いますが、大体同じぐらい。
厚さは同じぐらいです。
端子はどちらも同じ形となっています。
135Wで動作良くなる!?ベンチマークと体感は…
ということで、一応ベンチマークを測定するのと、編集動画をレンダリングしましたので、比較してみます。
ベンチマーク測定条件
ベンチマークを測定するハード的な条件をおさらいしておきます。
今まで私が母艦として使っていたSamsung Notebook 9 Pen(2019)もベンチマーク取っているので、比較しておきましょう。
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 Pro 3400GE (3.30GHz, 2MB) | Intel Core i7-8565U (1.8GHz) |
GPU | 内蔵グラフィックス AMD Radeon Vega 11(VRAM 2GB) | NVIDIA GeForce MX150(2GB) |
メモリ | 換装済 32GB(16GBx2) | 16GB(8GBx2) |
ストレージ | 換装済 M.2 SSD 1TB HDD 1TB(サブストレージとして利用) | SSD 1TB |
電源 | 標準65W 別途購入135W (両方で測定) | 65W(バッテリー54Wh) |
本来ノートPCと比較するべきものではないのでしょうが、一応並べておきました。
Notebook 9 Pen 15″(2019)については、下の記事でレビューしています。
もともとは動画編集用にGeForce MX150が使えるか?と思いながら購入したもので、そこそこ使えました。

編集動画を書き出すときに少し動作が不安定になることはありますが、それ以外についてはホントサクサクで、非常に使い勝手良いノートPCでした。
ベンチマーク測定結果
ベンチマークの測定結果をまとめておきます。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.51
ドラゴンクエストXのベンチマークソフトは、
グラフィック設定:「最高品質」「標準品質」
解像度:「1920×1080」
表示方法:「ウィンドウ」
で行っています。
結果は以下の通り。
135Wでは最高品質でも「とても快適」が出ました!
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 135Wの場合 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 65Wの場合 | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|---|
最高品質 | とても快適 8581 | 普通 4865 | 快適 6487 |
標準品質 | とても快適 10475 | 快適 5635 | 快適 6890 |
135Wと65Wでかなりの差がつきました。
換装したとはいえ3万円台のThinkCentre M75q-1 Tiny(換装後の価格7万円ぐらい)で「とても快適」がでるとは…かなり感動です。
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver.1.2
ファイナルファンタジーでもやってみましたが…
品質:「標準品質」「軽量品質」
解像度:「1920×1080」
表示方法:「ウインドウ」
結果は以下の通り…
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 135Wの場合 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 65Wの場合 | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|---|
標準品質 | 動作困難 1614 | 動作困難 1284 | 動作困難 1734 |
軽量品質 | 重い 2144 | 動作困難 1518 | 重い 2088 |
軽量品質でもかなり重い動作ですが、135Wのほうがベンチマーク測定中の動作を見てもかなりきれいに動けているのがわかります。
PassMark Rating(PerformanceTest 10.0)
PassMark Ratingです。
135W ACアダプター使用時は以下の通り。
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 135Wの場合 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 65Wの場合 | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|---|
Passmark Rating | 3673.1 | 3386.6 | 2726.5 |
CPU Mark | 8896.3 | 8591.3 | 7039.2 |
2D Graphics Mark | 544.4 | 477.3 | 302.1 |
3D Graphics Mark | 2120.5 | 2068.6 | 2766.1 |
Memory Mark | 2132.0 | 2056.3 | 2214.4 |
Disc Mark | 12970.4 | 10788.8 | 17589.3 |
MemoryとDiskは本来プリセットされているものから換装しているのであれですが、PassMarkのベンチマークはそこまで差が出てなさそうにも見えます。
CINEBENCH Release 20
一応CINEBENCHでも測定しました。
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 135Wの場合 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 65Wの場合 | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|---|
CPU | 1639 | 1443 | 1393 |
CPU(Single Core) | 359 | 339 | 414 |
MP ratio | 4.57x | 4.26x | 3.36x |
ThinkCentre M75q-1 Tinyは、動画編集では使えるか?体感と、書き出し時間で比較
私はゲームはしないのですが、動画を編集してYouTubeにアップしたりもしています。
ThinkCentre M75q-1 Tinyは動画の編集には使えるか?ちょっと使ってみました。
私がいつも動画の編集に利用しているのはDaVinci Resolveです。
今回は、DaVinci Resolve Ver.16.2を利用し、レンダリングの時間で比較してみることにしました。
書き出した動画は、先週公開した以下の動画。
13分38秒、1080pの動画です(出来上がった動画の容量は1.27GB)。
この動画はNotebook 9 Pen 15″で作成したものですが、ThinkCentre M75q-1 Tinyにエクスポートして書き出してみました。
書き出し時間は以下のようになりました。
項目 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 135Wの場合 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 65Wの場合 | Notebook 9 Pen 15″(2019) |
---|---|---|---|
書き出し時間 | 11分31秒 | 26分9秒 | 17分56秒 |
編集中の動作に関しても、65W ACの時は若干カクつくときもあったのですが(動作に支障が出るほどではない)、135W ACだと結構スムーズに動作しました。
今までNotebook 9 Pen 15″でレンダリングする際、途中でアプリが強制終了してやり直し…というのが何度もありました。
(処理性能と排熱の両方の側面があると思いますが…)
ThinkCentre M75q-1 Tinyと135W ACアダプターの組み合わせでは、危なげなく最速でレンダリングが終了したのは、非常にうれしいですね。
65Wでの挙動は、Notebook 9 Pen 15″での挙動と似ているようにも感じたので、回数を重ねるともしかするとDaVinci Resolveが不安定になって落ちる…ということもあるのかもしれません。
DaVinci Resolveを使う場合は、135W ACアダプターは必須だと感じました。
ThinkCentre M75q-1の性能を最大限発揮したいなら、135W ACアダプターを使ってみて!!
私はゲームはしない人間なのであまり高性能すぎるゲーミングPCは必要ないのですが、動画編集にはそこそこ耐えられるPCは欲しいと思っていました。
今回たまたま「3万円台でPC買えるんだ、すごいな?」と思って軽いノリで買ってみたThinkCentre M75q-1 Tinyでしたが、ACアダプターを変えてSSD/メモリを換装するだけで、かなり使い心地のいいPCが出来上がってしまいました。
モニターは今まで使っているのをそのまま使っているのでPC本体とその周辺のみですが、7万円ちょっとでメモリ32GB、ストレージが2TB(M.2 1TB + HDD 1TB)で動画編集もちゃんと使えるPCが出来上がるとは、やはりすごいですね…
すごい武器を手に入れてしまった気がしています…
そろそろ新しいPCが欲しい方や、机の上をすっきりさせたい方は、ぜひThinkCentre M75q-1 Tinyを検討してみてくださいね!


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