こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
家でも外でも無制限でネットが使えれば、それは間違いなく最強の回線といえるでしょう。
4G LTEの時代ではプランやコストの関係で、ほとんどかないませんでした。
しかし、5Gは「高速・大容量・低遅延」という特性もある通り、「大容量」というキーワードから5G向けプランは「無制限で使える」プランがあります。
筆頭となるのはNTTドコモの「5Gギガホ」です。
一応、月100GBまでという制限はあるものの、現在はキャンペーンによって無制限。
インタビュー記事でも将来的に無制限にしたいと社長が表明しています。
auは「無制限」をうたいながら、利用コンテンツによって速度制限をかけています。
ソフトバンクは、特定コンテンツだけカウントフリーという形で、条件付きの無制限。
無制限で使い続けるためには、やはりNTTドコモの「5Gギガホ」しか選択肢がないのが現状です。
外でも家でも、PCやスマホなど、多くのデバイスでより速い回線で使いたいなら、やはりWi-Fiルーターが一番。
しかし、5G対応のルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」はちょっと価格も高く、端末も大きい……。
そんなあなたにおすすめしたいのが、4G(Xi)対応のルーター「Wi-Fi STATION HW-01L」「Wi-Fi STATION SH-05L」です。
私は実際に、5Gギガホを契約したSIMをWi-Fi STATION HW-01Lに挿して数週間使ってみました。
使い心地をレビューしていきたいと思います。
外でも無制限に通信したいならNTTドコモの「5Gギガホ」+「4G(Xi)対応のWi-Fiルーター」が安くてオトクな理由
「無制限通信」は、人間のロマンでもあります。
光回線では実現できていますが、モバイル回線では4G時代、なかなか実現できませんでした。
しかし、5Gが開始され、かなり浪漫に近い形で実現しつつあります。
一番「無制限」に近い形は、NTTドコモの「5Gギガホ」
5Gは、高速・大容量・超低遅延という特徴があります。
5Gが浸透していくうえで欠かせないのは、「使い放題」というプラン体系。
4G LTEではなしえなかったプラン体系を、5Gでは早くも実現しつつあります。

ただ、非常にトリッキーなプランになっていることが多いのは注意が必要です。
※楽天モバイルは4Gプランで「無制限」を謳っていますが、そもそもエリアが劇的に少なく(2020年現在)、ほぼau回線5GBしか使えないので今のところ比較対象にしていません。
auの「無制限」は、結構制限が厳しい…
auの「データMAX 5G」は、5Gでも「無制限」なのはあくまでスマホでの通信分のみ。テザリングなどは、30GBの制限があるので要注意。
また、高解像度で動画を見ると、速度制限がかかります。
利用者からたまに悲痛な叫びが聞こえてきています…
ソフトバンクは「カウントフリー」対象サービス以外は50GB制限
ソフトバンクの「メリハリプラン」は、データ容量50GBにカウントフリーがついている、という方式。
SNSやYouTubeなど、よく使うサービスがカウントフリーの対象であれば実質使い放題です。
ただ、PCを使った作業など、仕事に利用する際は、カウントフリーサービスを使うことはそんなに多くないでしょうから、50GBの範囲で利用する必要があります。
NTTドコモは、サービスにほぼ制限なし。欠点は「他社より1000円程度高い」ぐらい

NTTドコモは短時間に大量の通信を行った場合などに速度を制限する可能性はありますが、あまりに度を越さない限りは大丈夫。
5Gギガホのプラン自体は100GBですが、期限未定で無制限になるキャンペーンを実施しています。
ITmediaによるNTTドコモ吉澤社長へのインタビューでは、トラフィックへの影響はあまりなく、近く正式に無制限にできるかもしれない、とのこと。
(まだ決定はしていないので、参考程度に…)
家では光など固定回線を併用する場合は特に、そこまで問題にならないと思います。
目に見える欠点といえば、auやソフトバンクと比べ、「無制限」なプラン「5Gギガホ」の月額料金が月1000円程度高い、ぐらいでしょう。
私も使っていて感じますが、ここまで快適であれば、1000円高くても納得できてしまいます。
5G契約は5G対応端末しか利用できない、わけではない!価格を考えたら4Gのほうがおススメかも
5Gギガホを適用するためには、5G契約をする必要があります。
ただ、5G契約を適用しているSIMを4G対応端末に挿しても、ほぼ問題なく通信可能。
(いちおう、ドコモの保証対象外となりますので、そこだけご注意を)

Wi-Fi STATION SH-05Lも、Wi-Fi STATION HW-01Lも、ともに5GのSIMを入れて4G通信可能です。
5Gはまだエリアがかなり狭く、ほとんどのエリアが4Gでの通信となっています。
5G用のWi-Fi STATION SH-52Aは、5G(Sub-6、ミリ波とも)対応していますが、5Gのエリアが狭いことと、ルーターが約7万円と高額で、モノも大きいところが懸念点ですね。
機種 | Wi-Fi STATION HW-01L | Wi-Fi STATION SH-05L | Wi-Fi STATION SH-52A (5G対応) |
---|---|---|---|
下り最大速度 | 1,288Mbps | 988Mbps | 5G:4.1Gbps LTE:1.7Gbps |
上り最大速度 | 131.3Mbps | 75Mbps | 5G:480Mbps LTE:131.3Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11 ac/n/g/b/a | IEEE 802.11 ac/n/g/b/a | IEEE 802.11 ax/ac/n/g/b/a (Wi-Fi 6対応) |
同時接続 | 17台(Wi-Fi 16台+USB 1台) | 11台(Wi-Fi 10台+USB 1台) | 18台(Wi-Fi 16台+USB 1台+有線LAN 1台) |
バッテリー | 3,000mAh | 4,000mAh | 4,000mAh |
大きさ | 66x130x13.8mm | 72x108x15mm | 84x157x16mm |
重さ | 150g | 150g | 268g |
クレードル | 〇(有線LANポートあり) | 〇(有線LANポートあり) | ✕(有線LANは本体に有) |
連続通信時間 | PREMIUM 4G 6時間 LTE 11時間 3G 7時間 | PREMIUM 4G 5時間 LTE 15時間 3G 17時間 | 5G 290分 PREMIUM 4G 280分 LTE 400分 |
連続待受時間 | LTE 980時間 | LTE 1,200時間 | LTE 200時間 |
かんたん接続 | WPS, QR, Wi-Fi設定お引越し機能 | WPS, QR | WPS, QR |
価格(定価(税込)) | 26,136円 | 27,700円 | 68,904円 |
購入ページ | ドコモオンラインショップ | ドコモオンラインショップ | ドコモオンラインショップ |
もちろん、通信速度を重視するという方は、Wi-Fi STATION SH-52Aを購入するのが最も満足度が高いと思います。
連続通信時間や待ち受け時間もある程度欲しい、という方であれば、Wi-Fi STATION HW-01LやWi-Fi STATION SH-05Lのほうが、価格抑えめですが高性能で、幸せになりそう。
また、安定的にネットワークに接続したいと有線LANがついたモデルが欲しくなることもあるでしょう。
ルーター本体に有線LANがついているのはWi-Fi STATION SH-52Aのみですが、Wi-Fi STATION HW-01LやWi-Fi STATION SH-05Lにはクレードルに有線LANがついています。
有線LANは家で、外ではWi-Fiを使う、という方であれば、Wi-Fi STATION HW-01LやWi-Fi STATION SH-05Lでも十分問題ないでしょう。
5GギガホのSIMを4GルーターのWi-Fi STATION HW-01Lで。使い心地はどう?
私は、昨年11月にWi-Fi STATION HW-01Lを購入していました。
当時はSH-52Aは当然発表されていませんでしたが、SH-05Lの方は発売されておりました。
Wi-Fi STATION HW-01Lのほうを選んだのは、最高速度が速かったのと、電池持ちがそこまで変わらなかったためです。
実際使ってみて、速度はスマホのテザリングより速い?
「高速通信が可能な場所で、ルーターとスマホのテザリングでどれぐらいの速度差があるか」検証をしてみました。
実際使ってみた感じはこんな感じ……。
当然、場所や時間帯など、環境によってだいぶ速度に差が出ますのでご注意ください。
4G対応のWi-Fiルーター HW-01Lで測った場合
4G対応のWi-FiルーターWi-Fi STATION HW-01LをPCに接続して測った場合は以下の通り。
まずは、Wi-Fi接続(5GHz帯)で測定しています。
数回測定しましたが、おおむね下り260Mbps/上り20Mbps程度の速度が出ていました。
USBテザリングで測定するとこんな感じ。
USBテザリングでも、大体同じぐらいの速度が出ていました。
スマホのテザリングで測った場合
スマホのテザリングで測った場合は以下の通りです。
今回は、arrows 5G F-51Aで測定しています。4G LTEエリアでは最高速度で1.7Gbps/131.3Mbpsに対応しています。
スマホ単体で測定した場合は…
USEN GATE02の方でも測定したのですが結果を写真撮り忘れてしまいました。
同じく250Mbps程度の速度がありました。
ではPCにWi-Fiテザリングでつなげると…
Wi-Fiテザリング(スマホがWi-Fiを発信する側)では、スマホの場合ほとんどの機種が2.4GHz帯のみの対応となっています。
(受信側の場合は5GHz帯も対応しています)
F-51Aの場合はWi-Fi 6(2.4GHz帯のみ)も対応しているのですが、Galaxy S20シリーズなどは802.11 b/g/n(Wi-Fi 4)の2.4GHz帯のみとなっています。
実際に速度を測ってみると、下りで50Mbpsと、そこまで速度が出ていないですね……。
また、テザリング使用時に不安定になる機種も多いです。
(F-51Aでテザリング時に速度測定している最中、2回再起動入りました。これは個体差なのかもしれないですが、Twitterなどでもテザリング使用時に挙動が不安定になることは多いようです)
外で使う台数が多いなら、テザリングよりWi-Fiルーターのほうがいいかも
Wi-Fiルーターは2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。
今までのテストで使ったのが5GHz帯の方だったのですが、一応公平を期して2.4GHz帯でも測定をしてみています。
スマホに2.4GHz帯のWi-Fiで接続して利用すると、この通り100Mbpsの速度が出ています。
PCでもテストしたのですがまた写真撮り忘れてしまい……、ただ同じぐらい,下り100Mbps程度の速度が出ていました。
外出先では、特に屋外では5GHz帯の利用は禁じられているため、2.4GHz帯での利用となると思います。
それでも、まあスマホからのテザリングよりは2倍程度速いぐらいの速度で通信が出来ていたので、いい感じ。
常にスマホ1台だけで事足りる、という方は、ルーターを使うとかえって煩わしいと思います。
他にPCやタブレットなど持ち合わせている場合は、Wi-Fiルーターを併用したほうが便利かも。
コンパクトで持ち運びやすいが、帰宅時にカバンから取り出して充電するのを忘れずに…
Wi-Fi STATION HW-01Lは比較的コンパクトで、iPhone 11 Proと比べても少し小さめのコンパクトさがあります。

ただ、やはり通信中に熱は持ちます。
出来るだけ風通しのいいところに入れておきましょう。
例えばひらくPCリュックでは、前のポケットがメッシュになっています。
比較的通気性はいいでしょう。

※他のひらくPCバッグシリーズでも、同じように前のポケットがメッシュになっています。
カバンの中から、ケーブルを前のポケットに通す穴もあります。
カバンにモバイルバッテリーを入れておけば、充電も可能ですね。
おススメは、やはりAnker PowerCore III Fusionです。