こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
NTTドコモが提供するインターネット専用プランahamoは、20GBと5分通話無料がセットで2,970円と非常にお得なプランです。
2022年3月には「ahamo大盛り」というオプションが発表され、合計100GBを4,950円で2022年6月より利用できるようになります。
一方で、NTTドコモは3GB以下の低容量帯には足を踏み入れきれていません。
「ドコモのエコノミーMVNO」といった施策を通して、ドコモ回線を提供する格安SIM(MVNO)と協調する立場を崩せないためです。
ただし、5/13(金)に発表になった楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VII」の発表を機に、もしかすると流れが変わるかもしれません。
「0円維持廃止」により楽天モバイルからpovo2.0やLINEMO、IIJmioなどへの流出が相次ぐ中、いまいちドコモブランドは存在感を発揮できていないように感じます。
今回は、先般の状況をもとにした、筆者の考察・予測をコラムとして述べていきます。
新しい情報が入り次第、随時更新していきます。
ahamoと「ahamo大盛り」の関係性。ahamoプランを振り返る
ahamoは、NTTドコモが導入するインターネット専用プラン。
20GBのデータ容量に1回5分以内通話無料で2,970円(税込)と、非常にお得なプランとなっています。
(機種代金は別途、5分経過後は30秒につき22円の通話料がかかります)
ahamoプランの特徴は「シンプルで、わかりやすい、使いやすい」
NTTドコモが提供するギガホ・ギガライトとは異なり、ahamoはお申し込みからサポートまで、オンラインで受付するプランとなっています。
わかりにくい割引などは一切なし。
ほかの家族がギガホ・ギガライトをお持ちの場合、家族側は割引の回線数カウント対象にはなりますが、ahamo回線は家族割も、家族間の通話無料もついていません(5分以内であれば、家族外と同様に通話料は発生しません)
シンプルに、ある程度わかりやすさを追求しています。
※ahamoでは、一部ご利用できないサービスがあります。
(docomoドメインのキャリアメールアドレスについては、ドコモプランからの移行であれば月額330円で維持可能です)
ahamo大盛り、ついに2022年6月スタート
20GBのシンプルさを追求したahamoですが、2022年3月23日に「ahamo大盛り」を発表しました。
20GBのプランに+80GBのオプションを追加することで、最大100GBまでを4,950円で利用できます。
ahamo大盛りはahamoラインナップの中の新しいプラン、というわけではなく、「大盛りオプション」を加えた形になります。
ahamoは「プランはたった1つ、条件はありません」というコンセプトの通り、「プラン変更」など必要なく簡単に20GBと100GBの間を行き来できるのです。
「大盛りオプション」申込時には、翌月は適用しないという設定も可能。
「今月は使いすぎたから100GB必要だけど、来月は20GBに戻そう」
「20GB超えちゃったけど1Mbpsの速度で我慢して、これ以上お金をかけないようにしよう」
というように自分の考えに合わせて、自由に決めることができます。
今までのキャリアの料金プランに比べ、非常に良心的で便利なプランに仕上がっています。
「ahamo小盛り」の登場も待たれるが…商標登録は申請済み、気になるMVNOの影
特許情報プラットフォームで検索すると、「ahamo大盛り」「大盛り」「小盛り」は商標登録の申請がされています。
「ahamo大盛り」「大盛り」の申請日は「ahamo大盛り」発表前日の2022/3/22。
一方、「小盛り」は2週遅れて2022/4/5となっています。
「ahamo大盛り」発表後に「小盛りが欲しい」のようなツイートも目立ったため、ドコモ側が防衛的に「小盛り」も申請したのかもしれませんし、社内でも一応検討をしているのかもしれません。
(「ahamo小盛り」という言葉を登録申請していない意味も気になりますが…「小盛り」というワード自体、商標登録申請はNTTドコモのみです)
なお、ITmediaの取材で、NTTドコモ ahamo推進室長の岡氏は
100Gバイトなら使い放題に近い形で使ってもらえる。本当に使い放題にしたいなら5Gギガホ プレミアがある。小容量プランはギガライト、エコノミーMVNOを選んでもらう。今のところahamoで小容量は考えていない
ITMediaビジネスONLINE-ドコモのahamoに「大盛り」 競合対抗の小盛りを用意しなかったワケ(2022/5/10公開)
と述べています。
少なくとも、5月上旬の時点ではahamoで小容量は導入未定、ということです。
楽天モバイル「0円維持廃止」の裏で…乗り換えの波に変化は来るか?
既報の通り、そして皆様もご存じの通り、2022年5月13日に楽天モバイルはプラン改定を発表しました。
2022年7月から「1GBまで0円」を廃し、最低維持金額は月1,078円。
現在、楽天モバイルを利用されている方は、8月までは0円維持継続、9月~10月はポイント還元の形で実質0円となりますが、11月以降は新規契約者と同様、月1,078円で利用する形になります。
自動移行(≒強制移行)でのプラン以降は、楽天モバイルでは前例がありますが、通信キャリアにとっては異例です。
プラン発表直後から勢いが止まらない「povo2.0」「IIJmio」そして「LINEMO」
楽天モバイルの発表直後から申し込み集中を受けていたのが「povo」。
現在は解消していますが、povo2.0はTwitterのトレンドに入るほど注目を集め、申し込みも集中し時間がかかっておりました。
IIJmioも同様にお知らせを公表。「大変多くのお客様に申込みいただいており」と、殺到している様子がうかがえます。
ソフトバンクも、特にLINEMOとY!mobileは申し込みが好調で、LINEMOはSIMの発送遅延が生じていたとのこと。
4/13発表後の週末は、1か月前の週末と比較して、LINEMOのミニプランは2.6倍以上伸びていたということです(povoも2.5倍とのことで、同様の増加率です)

LINEMOは6か月間実質無料で利用できるキャンペーンを緊急開催し、さらなる巻取りを図ります。
(1年間、準定額オプション(1回5分の通話が何度でも無料)のオプション料も無料になります)
この施策により、ミニプランへのMNPはさらに拡大し、5倍以上になったとのこと!巻取りを図っています。
ドコモ陣営に大きな動きはなく…
各キャリアはメインブランドで3GBでも利用できるプランを提供していますが、どれも高め。
ただし、KDDIはpovo2.0やUQ mobile、ソフトバンクはLINEMOとY!mobileと、サブブランドをうまく構築し提供しています。
NTTドコモは、「はじめてスマホプラン」を駆使すればある程度安く契約できますが、契約者は限定されます。
ドコモがお墨付きを与えた「ドコモのエコノミーMVNO」の布陣であれば、ある程度安く契約することはできます。
ただし、MVNO(格安SIM)ですので、あくまで他社。ドコモショップで新規契約はできますが、回線速度は少し遅く、サポートもドコモではなく各MVNOという形です。
「ドコモのエコノミーMVNO」自体があまり浸透していない感じでもあります。
ITmediaの各社申し込み状況を記載した記事でも、KDDIやソフトバンク、IIJmio、日本通信、HISモバイルでは「急増している」「リソースを集中」など急増していると記載しています。
しかし、NTTドコモやOCNモバイルONEは「増えている」「増加傾向」に表現をとどめている程度です。
おそらく、他社の「2.5倍」などといった数字ほどはなく、少し増えているぐらいなのではないかと思います。
状況は大きく変化。「ahamo大盛り」開始の6月に、動きがあることを期待
「ahamoの小容量帯は考えていない」と言っていた時期から、状況は変わりました。
楽天モバイルの一手によって、良くも悪くも大きく変動する結果になりました。
この短いタイミングで料金プランが大きく変わるとはあまり考えにくいのは事実ではありますが、「Bプラン」があるのであれば、発動するタイミングは近いのかもしれません。
「ahamo大盛り」の開始は6月と、あとちょっとです。
あわせてサプライズの「小盛り」があれば、ahamoに流れてくるユーザーは増えるのではないかと期待しています。
ahamo小盛り、出るとしたらどんなプラン?勝手に予想
最後に、ahamo小盛りが出るとしたら、どんなプランになるのか?
簡単に予想してみたいと思います。
商標取ってるわけだし、
— MATTU@ラジオDJ/ペンガジェッター (@sunmattu) May 21, 2022
ahamo、大盛りが出る6月に、合わせて小盛りも出してくれたら面白いけどなぁ
2段階定額が現実的か?
3GB+5分通話無料で1,650円
それ以上で20GBまで2,970円、みたいな…
それ以上は大盛りオプション、的な感じで…
5分通話無料をセットにすれば、MVNOへの配慮もできないかな…
「1プランを継続し、シンプル」「MVNOへの配慮」を考慮するなら、
・3GB・20GBの2段階制に
・5分通話無料はセット
3GB+5分無料とセットにしておけばある程度価格は上がり、MVNOへの配慮もできるのではないかと思います。
ドコモ陣営がどう動くか、楽しみですよね。
ぜひ、今後の動きに期待したいところです。
続報が入り次第、当サイトやこのページでも更新していきます。
ドコモの機種代金は、au・ソフトバンクに比べて安い!!キャンペーン情報も網羅
ドコモは他社発売価格よりも1万円~3万円程度安い価格で設定されている機種が多いです。
スマートフォン全モデルの価格やキャンペーン情報は下のページでまとめています。
ahamo回線の方も、ドコモオンラインショップで機種変更できるようになりました。

また、ドコモオンラインショップは、新規契約・機種変更事務手数料は無料。頭金・送料もかかりません。

ahamoか、ギガホ・ギガライトか迷ったら…
ahamoか、ギガホ・ギガライトのどれにするか迷ったら、「ドコモ「5Gギガホ プレミア」「ギガライト」と「ahamo」の境界線…どれを選べばいい?3プランを徹底比較」の記事をご覧ください!
ケースごとに比較しています。サービスの違いも解説。
