こんにちは、MATTU(@sunmattu)です。
発表以来大人気のXperia 1 IIは、カメラに注力しており、一眼のような「こだわりのある方」向けに、ほんとに楽しく写真が撮れるスマホに仕上がっています。
一方、Galaxy S20+はカメラを向ければ「映え狙い」の写真がかんたんに撮れます。
この2機種、向いている方向がまるで違うのですが、どちらのほうがいい写真が撮れるのでしょうか?
比較してみたいと思います。
Xperia 1 IIとGalaxy S20+のカメラ仕様比較
Xperia 1 IIとGalaxy S20+のカメラ仕様を比較すると、以下の通りです。
Galaxy S20+は、3つのカメラそれぞれの画素数やAFなど、役割に差をつけています。
一方、Xperia 1 IIは3つのカメラの間で、細かい違いはありますが基本的にはどれもほぼ同じ機能をつけていて、3つのレンズを付け替える感覚で利用できます。
Galaxy S20+は「何も考えずに、カメラを向ければ『いい』写真が撮れる」
Galaxy S20+は、「かんたんに『映え』写真が撮れる」という方向性です。
何も編集などする必要なく、カメラを向ければ『映え』狙いの写真が撮れる。
Galaxy S20+だけでなく多くのスマホが「SNS映え」をめがけていますが……。
目の前の状況をSNSにあげるのに、色を変えたりテイストかえたり…なんて面倒ですよね。
サクっと写真撮ってどんどんSNSにあげたいんです。
そういう層を狙っているといえるでしょう。
何も考えずにいい写真が撮れるというのは、それはそれでいいことです。
項目 | Galaxy S20 5G SC-51A (NTTドコモ) | Galaxy S20 5G SC-51A (ahamo) | Galaxy S21 5G SC-51B (NTTドコモ) | Galaxy S21 5G SC-51B (au) |
---|---|---|---|---|
MNP契約 | 57,200円 (▲22,000) | 57,200円 | 99,792円 | 80,010円 (▲22,000) |
新規契約 | 79,200円 +20,000pt還元 (実質59,200円) | 57,200円 | 99,792円 | 91,010円 (▲11,000) |
機種変更 契約変更 | 68,200円 (▲11,000) | 68,200円 | 99,792円 | 102,010円 +5,500円CB (実質96,510円) |
Xperia 1 IIは、「自分好みの写真にかんたんにアレンジできる」
Xperia 1 IIは、Photo Proアプリが搭載されています。
Photo Proは、デジカメに似たデザインでスマホでも写真撮影ができます。
露出やホワイトバランスなど、わざわざ数タッチ複雑な調整をせずとももともと画面に表示されているので、簡単に設定変更して自分好みの写真にアレンジしやすいのです。
Photo Proを実際に使っている様子は下の動画にもあげています。
(再生で該当箇所から再生されます)
Xperiaは今までも「映え」というよりは「忠実」に近い色味を重視してきました。
自分好みにアレンジするという点も「映え」スタートだとなかなか難しいので「忠実」というベクトルは最適です。
また、ソニーのカメラ同様「リアルタイム瞳AF」機能が搭載されています。
AFなど、簡単に使えるところはアレンジしつつ、でも色味や明るさなどは自分の好きなようにいじれるというのはうれしいですね。
「かんたんに」というキーワードは他のスマホと同じですが、味付けはかなり変わっています。
Galaxy S20+とXperia 1 IIの違いを作例で比較
Galaxy S20+とXperia 1 IIの作例を比較してみましょう。
屋外で3カメラテスト
メインカメラ3つをそれぞれテストしてみます。
標準レンズ
Galaxy S20シリーズは特に、青と黄色が強めに出ていて、鮮やかに出ています。
Xperia 1 IIはやはり忠実。
超広角レンズ
超広角はXperia 1 IIが気持ち暗い感じもします。
Galaxy S20+は、標準レンズよりさらに鮮やかですね。
望遠レンズ
標準や超広角ほど差は出てない感じもします。
黄色の差は依然あるとは思いますが…
望遠性能の差は?
この池の先にあるエディオンの看板を映してみます。
iPhone 11 ProやGalaxy Note10+も含めて載せていますが、画面いっぱいに最大で写すとこんな感じ。
EDIONの看板を同じぐらいのサイズで切り取ると…
iPhone 11 Proは結構荒く見えますが、それ以外の3つはそこまで変わらないですね。
Galaxy Note10+は光学2倍レンズですが、Xperia 1 IIとGalaxy S20+は両方とも光学3倍ですので、この結果は頷けます。
ちなみに、
(※
左下が望遠レンズで撮影した最大望遠100倍の写真。その左隣に小窓で出しているのが、上の2つとほぼ同じ大きさに縮小した写真です。
右下は、標準レンズで108MPモードで撮影した写真。1億画素あっても、結構荒くなりますね。
項目 | Galaxy S20 5G SC-51A (NTTドコモ) | Galaxy S20 5G SC-51A (ahamo) | Galaxy S21 5G SC-51B (NTTドコモ) | Galaxy S21 5G SC-51B (au) |
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MNP契約 | 57,200円 (▲22,000) | 57,200円 | 99,792円 | 80,010円 (▲22,000) |
新規契約 | 79,200円 +20,000pt還元 (実質59,200円) | 57,200円 | 99,792円 | 91,010円 (▲11,000) |
機種変更 契約変更 | 68,200円 (▲11,000) | 68,200円 | 99,792円 | 102,010円 +5,500円CB (実質96,510円) |
室内撮影とマクロ
室内で撮影した場合、蛍光灯環境だったのですが、蛍光灯のもとの花、という表現はXperia 1 IIのほうがしっくりきます。
Galaxy S20+も美しいですが、ちょっとキイロに寄りすぎている感じもします。
他のスマホとも比較してあげると、やはり花の環境では黄色に寄せると美しくなる傾向なんだなぁとわかりますね。
Xperia 1 IIは見比べると暗く見えますね。Photo Proで撮影するときは若干露出を上げたほうがいいのかも。
マクロで撮ったのはこちら。
Galaxy S20+は、3月にレビューしたGalaxy S20や
ソフトウェアアップデートで進化したのか?結構うれしいです。
暗所・夜景
暗所や夜景では、もともとXperiaは課題ではあったのですが、まだ残っている気がします。
Xperia 1 IIのPhoto Proオートモードで撮った夜景はこちら。
夜景モードと認識され、2~3秒ほどの露光をして撮影したものです。
他のスマホと比べても、手振れを結構拾いやすい印象があります。簡単にぶれる。
がんばってこの程度です。
色については、個人的にはXperia 1 IIのほうが好きですね。
ただし、なかなかきれいにくっきり取れないのがちょっとモヤモヤしてしまいます。
暗所でも、(顔のみモザイク入れていますが)Xperia 1 IIも暗いなりにかなりきれいに撮れます。
Galaxy S20+はなんだかキイロに寄りすぎていますね…だいぶ昔のスナップ写真みたい…
食べ物
Galaxy S20シリーズは最初に食べ物にカメラ向けたとき、やたら黄色かったのが驚きだったのですが……。
こうやって比較してみると、全体的に黄色い方向だったんだなぁって理解できます。
ただ、食べ物によっては黄色い方向のほうがおいしそうに見えることもあります。
Xperia 1 IIはやはり暗めですね。
Photo Proのオートモードのほうが、標準カメラのオートより暗く撮れる傾向にあります。
こちらは標準カメラ。
Xperia 1 IIのPhoto Proで、Galaxy S20+の色味に近づけるチャレンジ
最近ハマってるのが、Galaxy S20+の色味をXperia 1 IIで再現する、というチャレンジ。
先ほどのラーメンを…
Xperia 1 IIのPhoto Proで、Pモードの露出やWB調整でいじることで、Galaxy S20+に近づけられるかなーとテストしてみています。
上の写真は違うものではありますが…
A2G1の方向はやはり黄色側なので、これで色味が似ていると、なんだかうれしいです(笑
そんなにパラメータは多くないので、いざとなれば「カスタム」などにプリセットしておけば簡単に色味を再現できると思いますよ!
表現の幅が広がるのはXperia 1 IIだなぁと思いますね。
望遠やマクロ重視ならGalaxy S20+、表現の幅を重視するならXperia 1 II
ハードの特徴として、望遠(鮮明さというよりは切り取る手間を下げる程度)やマクロのピント追従性能を重視して、簡単に撮りたいなら、Galaxy S20+。
色味などはPhoto Proで簡単に調節できるので、表現の幅が広がるXperia 1 IIのほうが優れている感じがします。
Photo Proはメインカメラ3レンズの静止画のみなので、Photo Proからフロントカメラの静止画や、メイン・フロントカメラの動画が録れたりできると(デジカメや一眼でも動画撮影機能はあるので)うれしいなぁとは思います。
まだPhoto Proに動作が不安定なところもあるので、今後の改良にも期待したいですね!
(Cinema Proも1年でだいぶ改良されているので、期待しちゃいます!)